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夜の樹液 2008/07/02(その2)
 昨日、紹介したスミナガシの来ていたクヌギ樹液。これまで連日の雨続きで夜の観察はさぼっていたが、ようやく昨夜になって覗いてみた。

 2箇所の樹液のうち、一方はフクラスズメが折り重なるようにしてたかっており、それもたいへん不気味な光景だ(写真上)。これだけ重なっていて、上の方の個体は樹液を吸えているのだろうか?と不思議に思える。
 フクラスズメはうちの家屋で冬越しするものや昼間ねぐらとして、あちこちの隙間に隠れている姿をよく見かける。そういうことだから、フクラスズメはコウモリ類の餌食にもよくなるそうだ。

 もう一方の樹液では、カブトムシのオスがずいぶんと威張っていた(写真下)。カブトムシはだいぶ前から出ていたと思うが、うちの林で確認できたのは昨夜が初めて。画面左のフクラスズメのうち、下の個体は鱗粉もほとんど剥げ落ち、凄まじい姿となっている。でもちゃんと樹液にありついているから、見かけよりか元気なんだろう。

 カブトムシのすぐ下のは、ウンモンクチバであろうか?

(写真/E-520  シグマ105ミリマクロ+FL-36R)新開 孝

モンウスギヌカギバ 2008/07/02(その3)
 綺麗な蛾が、仕事部屋の灯りにやって来た。

 翅の紋様は、ロールシャッハ・テストの図形みたいだ。それにしても惹き込まれるような美しさだ。うっとり眺めているだけで幸せになれそうだ(写真上)。

 窓ガラスの反対側には、紋様を誇っていた素顔が見えた(写真中)。触角もうまく隠していたわけだ。すると美しいと思わせた紋様とは、じつは鳥の糞への擬態であったのだろうか?

 紋様の一部を拡大アップしてみると、紋様を彩っているのは鱗粉だけではなく、びっしりと生えた毛も大きく関わっていることがわかる。毛のおかげで紋様に立体感が増すようだ。

(写真上、中/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
(写真下/E-3    35ミリマクロ+2倍テレコン)

 本日、午後6時10分からのNHKニュース、WAVE宮崎の中で新開の三股町での仕事の様子などが放送されました。8時45分ころにももう一度放送されました。先日の告知では3日となっていましたが、これは連絡の行き違いでした。たいへん申し訳ありません。


新開 孝

墨流し 2008/07/01
 先週の日曜日、子供の友だち二人が遊びに来た。二人とも小学三年生。
来るなり庭にいた私のところへ駆けつけて、「クワガタ、いますか!?」ときた。

 手の届く一番にぎわっていたクヌギの樹液は、このところパタリと止まってしまい、虫は何も来ていない。「この間までここの樹液には来てたんだけどね、、、」と二人を前にしてクヌギを眺めてみた。するとほのかに足下から発酵臭が漂ってきた。

 「あ!ここのクヌギの根元をちょっと探してごらん。」

 さっそく土を掘りだした二人はすぐに「あ!!いた。クワガタムシがいた!オスもメスも。ほんとにいました!!」と偉く興奮していた。

 「どれどれ。おお!ヒラタクワガタだよ。カッコいいね。」

 つまり樹液の出場所が根際の少し下に変わっていたのだ。ほんの少し土をどけると、2箇所で白濁した樹液が滲み出していた。ブブッと音を立ててときおり白い泡が吹き出す。

 そこで昨日の肉体労働が必要となったわけだ。樹液にいろんな虫が来れるよう、そして撮影もうまくできるようにと、クヌギの根回りを約45センチの深さまで掘り下げたのである。カメラの三脚、そして僕自身が座り込めるスペースも含めて土方工事を急ピッチで行なった。汗をかくと気持ちが良い。
 その結果、すぐにもオオスズメバチ数匹が通うようになり、カナブンも次々とやって来るようになった。

 今日は蝶ではアカタテハ、ルリタテハ(写真上)、スミナガシ(写真下)、クロコノマチョウ、クロヒカゲなどがやって来た。
 それにしても「墨流し」とは粋な名前をもらったものだ。実際、スミナガシの翅の模様は光りの当たり具合で怪しい光沢を放つ。一方で「アカ」や「ルリ」とはいかにも安直な名前で気の毒になる。
 スミナガシはまだ羽化して間もない新鮮な個体。春型の子供で夏一番の成虫だろう。翅をはばたかせ、スズメバチを追っ払っていた。


 (写真/E-520  シグマ105ミリマクロ+FL-36R)
 新開 孝

霧島山 2008/06/30(その3)
 今日は夏日となった。
 久しぶりに青空を見る。そして霧島山の山容も姿を現した。
 清々しい一日だったが、しかし霧島山の山頂部に掛かる雲だけは一日中、とれることがなかった。それにしても雲が良い表情をしている。思わず雲の写真を撮ってみた。

 今日はクヌギの樹液に来る虫のビデオ撮影の仕事に専念した。この準備にはかなりの肉体労働が必要だった。汗だくになって準備を整え、虫の飛来を待つ。まあ、うちの林だから時間のロスは最小限で済む。
 去年はコナラ限定の樹液を撮影したが、今年はまた違う。一方室内でも撮影予定の虫が待っている。そちらも気に掛けながら、さらにもう一つ厄介な作業も少しづつ並行して進めている。休憩時間は昼食時の15分程度しかない。

 今日などは、どこかフィールドに出掛けたい気持ちもあったが、仕事はそういう楽しいことばかりとも限らない。地味な作業の方が多い。

(写真/E-3  14-54ミリズーム)新開 孝

ヤマトツツベッコウ幼虫の猛烈な成長 2008/06/30(その2)
 写真上が、午前8時42分。
 写真中は、午後1時44分。
 写真下は、午後6時11分。

 写真のようにヤマトツツベッコウ幼虫は、ヤマトコマチグモ(ヤマトコマチグモという断定は止めておこう。以後、フクログモ科の一種としておく)のメスをバリバリと食べ進み、もうじきクモの体を全て食べ尽くしてしまいそうだ。

 昨日までは、クモの体液を静かに吸血していたに過ぎなかったのだが、今朝になってクモがぐったりした。さすがに致命的な損傷を受けたのだろう。とその瞬間、寄生バチ幼虫の態度は一変したのであった。宿主のクモが死んだからには、その屍が新鮮なうちにと猛烈な食べっぷりだ。
 これまではクモの腹部に乗っかっていた幼虫が、立場が逆転して幼虫がクモを抱え込んでいる。

 ヤマトツツベッコウ幼虫は、このあと繭を紡ぐ。

(写真全て/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 かつてイワタツツベッコウの幼虫を初めて見つけたのは、カマキリモドキの生活史を調べていたときのことだった。新潟県胎内市の黒川村でフクログモ科の産室を120個ほど調べたことがあった。そのときにはカマキリモドキの幼虫を見つけることができず、がっかりした。しかし数匹のヤマトツツベッコウ幼虫を発見できてずいぶんと感激したものだ。

新開 孝

怪しい幼虫 2008/06/30(その2)
 うちの林の若いササでは、ヒサゴクサキリ幼虫が多く見られる(写真上)。
ササを食べて少しづつ成長しているようだ。しかし、普段は葉っぱにくるまれるようにして身を隠しているから、目立たない。

 写真下はツユムシ科の初令幼虫。初めて見る姿なのでよくわからない。ずいぶんと後ろ脚が長い。撮影したあと捕獲して飼育すれば良かったと、あとで後悔した。

 (写真/E-520 シグマ105ミリマクロ+FL36R)
新開 孝

スミナガシ幼虫、ふたたび 2008/06/29(その2)
 渓流沿いにあるヤマビワの木を見に行ってみた。車で5分ほどの場所。
 今日の午前中は雨が降ったり止んだりとはっきりしない天気だったが、午後からは晴れ間も出て来た。

 アワブキは小さな木だったが、終令幼虫(写真上)が4匹も狭い場所に固まっていた。そのうちの一匹は頭でっかち(写真下)。体色も茶色だが、この個体は脱皮したばかりなのだ。これから葉っぱをモリモリ食べて体も肥え、そして体色も緑色に変わっていくだろう。

(写真/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ヤマトツツベッコウ幼虫、太る! 2008/06/29(その1)
 先日、紹介したヤマトツツベッコウの幼虫はこんなにも大きく太った。それにも関わらず、ヤマトコマチグモは糸で隠れ家を作っていた。ただし動きは鈍い。

(写真/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ツマグロヒョウモンの卵 2008/06/28(その2)
 昨日、NHKの方が取材に来られるのを縁側で待っていたとき。目の前の草地にツマグロヒョウモンが舞い降りて、産卵を始めた。

 これまでにもツマグロヒョウモンの産卵は庭でよく見かけてきたが、卵をきちんと確認したことが一度もなかった。庭のあちこちに幼虫や蛹もいるのだけど、日常的な光景になってしまい、関心が薄くなっていたのも事実だ。これはイカンなあ、と思い直して今日は昨日の卵を撮影しておいた。
 ツマグロヒョウモンの卵は意外と小さい。卵の高さはわずかに0.7ミリしかない。

(写真/OLYMPUS E-3 ズイコー38ミリマクロ+オートベローズ、FL36R2灯をRCモードで使用)

 お知らせ:7月3日の午後6時10分〜、NHKテレビのWAVE宮崎で、昆虫写真家・新開の様子が放送されます。昆虫の映像はほとんど出ませんが、うちの林やスタジオでの仕事の様子、など紹介されます。宮崎県内の方、お時間ありましたらご覧下さい。新開 孝

ニホンホホビロコメツキモドキの蛹、羽化間近 2008/06/28(その1)
6月14日ころ、ニホンホホビロコメツキモドキの幼虫が蛹化した。幼虫は昨年の秋にメダケ枯れ茎の中で見つけたもの。幼虫は今年に入って一度脱皮してから蛹化した。

 蛹の眼が黒くなってから数日後には今の状況となった。羽化はもうすぐだろう。前にも書いたがこの蛹はオス。黒く色付いた大アゴは左右対称である。

(写真/E-520  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 
 昨夜は午前1時に起きて、室内撮影の準備。撮影態勢が整ってから3時間仮眠して4時に起き、ご飯を炊く。撮影対象の虫の様子を窺いつつ、午前5時半には子供の弁当作り。中学の野球部は土日も練習がある。土日くらい別のことをやれば良いのに、と思うが。まあともかく撮影対象の虫が落ち着いているようなので、子供を学校へ送る。どしゃぶりの中、自転車では危ない。なぜなら通学路の一部は車が制限速度を決して守らない。その上カーブも多い。そして歩道は狭くガードレールも無い。車を運転しだすと人は性格が変わる。というか本性を現すというほうがいいか。通学路ではいつ事故が起きてもおかしくないような運転を多く見かけるので油断は禁物だ。
 
 さて結局、撮影本番となったのは午前7時過ぎ。今日の撮影はビデオだったが、虫の動きが読み易く落ち着いて撮影ができた。ただし、困ったことにこの次の段階の撮影のタイミングが良く読めない。というか過去に行なった同じ撮影についてデータの記憶が曖昧だ。

 ところが明日は、西米良村でオオムラサキ観察会がある。雨が降っても是非参加しようと予定していた。観察会に参加するには少なくとも明朝6時半には出発しないといけない。さあ、どうする!

 記憶に頼っても無駄とわかったので、過去のフィールドノートを調べてみた。13〜15年前の観察ノートだ。調べた結果、明日、外出するのは極めて危ないようだ。明日の午前中から正午にかけて撮影待機が必要と判断した。
 
 昨年もオオムラサキ観察会には参加できなかった。その理由は町内一斉清掃にまじめに参加したからだ。宮崎県におけるオオムラサキの分布情報をぼくはほとんど知らない。おおまかな産地データはすぐにもわかるが、実際にはそれだけでフィールド巡りするのは効率が悪い。ぼくが今住んでいる三股町やそのお隣の都城市などは、宮崎県内の確実なオオムラサキ生息地南限より南に位置しており、オオムラサキを見ることはできない。
 オオムラサキを見るには、少なくとも車で1時間以上走って小林市あたりまで北上する必要がある。観察会に参加するのはそういったオオムラサキの産地情報などを同好会の方々から直接お聞きする良い機会だと思えるし、もちろん宮崎のオオムラサキも早く見てみたい。

 ま、しかし何でもうまく事が運ぶわけではない。こうなったらやはり自力で探そうと思う。オオムラサキを初めての土地で探す、というのも新鮮でやりがいがある。いくら仕事だからと言って他人に頼ってばかりではイカンだろう。本来、ぼくはそういう主義だった。人から教わるより、敢て遠回りを選んできた。かなりひねくれた根性かもしれない。
 しかし、そろそろぼくの人生も先の着地点がおぼろげに見え始めてきた。残された時間はあんまり無い。いつまでも主義にこだわっていたら仕事もろくにこなせない上、ぼくのやりたいことなども実現不可能で終わってしまいそうだ。

 情報が溢れている今の社会を、少し距離をおいて見据えてみれば、良いことばかりと言えないことが多くなってきた。悲観的に捉えていくと行く末は真っ暗闇だ。それはそれで自然なのかもしれないし、そうで無いかもしれない。

 昨日は一昨日に引き続き、敷地内の草刈り作業をした。草刈り作業も1年間経験したおかげで腕前も向上した。このような作業中は考え事する時間として打ってつけでもある。普段はまじめに考えていなかったことがいろいろと錯綜して、ちょっと面白い時間となる。とは言え、肉体労働は神経も大いに使うから、考え事ばかりしていては作業も捗らない。体を動かすことを素直に喜ぶべきだ。

 先日、ある方にウラナミジャノメの産地を案内してもらった。その方はカメラも携えており(OLYMPUS E-420)、虫の姿に惹き込まれるように次々とシャッターを切られていた。ぼくの傍らで響くシャッター音は、圧倒されそうなくらいの勢いで、なんだか懐かしい情熱を感じた瞬間だった。虫に興味を感じ、少しでもその真理に近づきたいという強烈な意欲がシャッターを押す気合いとなっていたようだ。そしてその方のブログを拝見すると、あの懐かしい情熱が写真となり文章となっていることを見るにつけ、情報多寡の悪しき弊害も、そればかりではないなあ、とまた心揺れ動くのである。

新開 孝

幼虫のツノ 2008/06/27(その2)
 アワブキの葉はたいへん薄く、それが特徴的だと言える。

 アワブキにはアオバセセリとスミナガシ両種の幼虫がつくが、その薄っぺらい葉で見つかる幼虫の姿も面白い。それがヤマビワだとこうはいかないだろう。
 

(写真/E-3  50ミリマクロ)新開 孝

ヤマトツツベッコウとクモ 2008/06/27
 ヤマトコマチグモの産室がススキの葉に目立つ(写真上)。 産室はススキの葉をちまき状に糸で絡めたもので、たいへん巧妙に出来ている。クモが誰に邪魔されることなく安心して産卵でき、その後のふ化までずっと付き添えるという素晴らしい密閉空間なのだ。

 だがしかし、生物の世界ではいつも平穏な日々というわけにもいかない。この一見、安全強固な密閉空間も、ヤマトツツベッコウという蜂に見つかったらもう対処の方策は無い。ヤマトツツベッコウのメスは、産室の外側から産卵管を突き刺し、産室で産卵を控えているヤマトコマチグモのメスに寄生産卵をするのである。

 今日の写真は、ヤマトコマチグモの腹部背面にヤマトツツベッコウの幼虫がへばりついているところ(写真下)。ヤマトツツベッコウ幼虫の居場所はこうしてこの場所に、こんな向きで静止することと厳格に決まっているところも興味深い。幼虫はこれからクモの体液を吸いながら、ドンドン肥っていくのである。

(写真上/E-3  50ミリマクロ)
(写真下/E-520  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

撮影場所/都城市 山之口町 桝安森林公園


 ※新開への連絡先は、yamakamasu@shinkai.info  です。

 新開 孝

キイロヤマトンボ 2008/06/26(その1)
 今朝、庭の上空でさかんに飛翔するトンボがいた。いつものオニヤンマではない。下から見上げた翅は根元から濃い褐色をしており、とても気になる。車に積んである長竿を持ってきて、採集してみた。網はトンボ網ではなくゴース生地なので空気の抵抗が強く、トンボの速度に合せて振るのが難しかったが、なんとかネットインできた。

 しかし、捕らえたときにネットの枠に当たったのだろうか、首が大きく捻れてトンボは絶命状態になってしまった(写真上)。調べてみると本種はキイロヤマトンボのようだ。腹部第3節の黄色斑が黒条で斜めに切れている(写真下)のが特徴だ。

 キイロヤマトンボは関東以西に分布し、あまり多くはないようだ。

(写真上/E-3   50ミリマクロ)
(写真下/E-3  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ウラナミジャノメ 2008/06/26(その2)
 先日「ウラナミジャノメがたくさん飛んでいます。」というメールをいただいた。しかもミナミヤンマも多いそうだ。場所は三股町のお隣、北郷町だから車で1時間と掛からない。

 ウラナミジャノメはずっと昔から気になっていたチョウだ。しかし、本種は局地的にしか見られず、その産地情報に触れる機会がほとんどなかった。ビデオの仕事の準備などもあったが、今日は雨も上がったので、なんとか午前中の時間をウラナミジャノメ撮影に当ててみようと思った。ウラナミジャノメはまだ見たことがないからだ。

 現場は北郷町の標高、約490メートルの山頂付近(写真上)。この山は公園となっており多数のサクラやアジサイなどが植えられているが、常緑樹林もあって山頂付近には明るい草地が広く見られる。メールをくれた方が現地で案内してくれたが、すぐにもウラナミジャノメが姿を現し、ミナミヤンマも次々と高く飛ぶ。
 無難なところで、まずはウラナミジャノメ撮影に的を絞ることにした。ミナミヤンマの撮影はまた別の機会だろう。
 初めて見るウラナミジャノメは、翅の紋様の特徴以外にも、ヒメウラナミジャノメに比べて翅表の色濃いことや動作が機敏で人への警戒心が強く神経質なことがよくわかった。花で吸蜜することもあるが、なかなか傍に寄らせてくれない。ヒメウラナミジャノメなら一旦吸蜜に夢中になると撮影は簡単だが、ウラナミジャノメではそうはいかない。何カットかヒメジョオンの花で吸蜜する写真も撮れたが結局満足できるものはなかった。
 メスに求愛するオスも何度か見たが、メスは草むら深くに逃げ込んでオスを振り切ってしまった。

 ミナミヤンマはときおり、こちらの顔をかすめるようにして飛翔することもあった。これは、どげんかせんといかん!と少しだけ思った。

 午後1時頃には撮影を打ち切り、一旦、自宅に戻った。

(写真/E-520  14-54ミリズーム)
(写真中/E-520 8ミリ魚眼+1.4倍テレコン)
(写真下/E-3  シグマ105ミリマクロ)

新開 孝
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