| 今日はうだるような暑さの中、港区の町中を歩いて来た。 なんだかこの辺りは静か過ぎて生活感の乏しい気もするが、しかし一方では下町の雰囲気もあったりして、そういうモザイク模様のような混沌とした雰囲気もまた面白いと感じた。歩いていてよく目につくのはアゲハとアオスジアゲハの姿であった。たまにクロアゲハも姿を現し、まさに夏、真っ盛りの昼下がり。そう言えばナガサキアゲハのメスも見た。 で、ある家の軒先に置いていたニガウリの植え込み(写真上)に、モモブトスカシバが飛来しているのに出会した。モモブトスカシバはニガウリの茎をなめ回すかのようにしきりに接近しては、上へ下へと小刻みに飛翔を繰り返していた。そしてそのまま降下すると、植え込みポッド内の地面に着地し、なんと産卵を始めたのであった(写真中、下)。グイッと腹部を折り曲げ、産卵管を土の中に何度も射し込んでいた。おそらく土の中でふ化した幼虫は、ニガウリの根から茎内へと侵入していくのだろう。
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