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ゴマダラチョウ蛹の2型 2005/05/04(その1)
 今の時期はあちこちのエノキでゴマダラチョウの終令幼虫を見かける。
空き地の脇のひょろひょろした、小さなエノキでも2匹のでっぷりとした幼虫が育っていたりして、なんだかゴマダラチョウは逞しい。
 そんなゴマダラチョウ幼虫を部屋に持ち帰って飼育してみるとやがて蛹になる。その変身ぶりには何度見ても感動するものだが、蛹には2つのタイプがあることに初めて気がついた。そして、その体型の違いは幼虫時代の紋様からしてタイプが分かれていることも改めて知った。
 今回の写真2点を見比べると、まるで別種のごとくその違いがよくわかるだろう。

(OLYMPUS E-1 マクロ50ミリ テレコン使用)新開 孝

裏高尾のカワトンボ 2005/05/03
 さすがにゴールデンウィークとあって、高尾駅から小仏方面へのバスは増発してもなお満員の乗客で溢れている。
いずれにせよどこの道路も渋滞しているのだから、私は電車とバスで日影沢へと向かったわけである。今回の目的はムカシトンボだったが、さすがにもう羽化ピークは終了したようで、見つかるのは羽化殻ばかりであった。毎年のごとくこの羽化タイミングをはずしているが、さりとてそれが悔しいというわけでもない。なぜなら通年、このゴールデンウィークには仕事をしない、出掛けないというのが私の習慣になっているからだ。今日はゆったりとフィールドを巡りたいのであった。
 ムカシトンボの、俊敏でそして目にも止まらぬ速度で舞う姿を見たあと、カワトンボに出くわした。そのおっとりとした飛翔を見ると、なにか得をしたような気がした。何が得なのかそれはよく判らないが、嬉しいのだからそれはそれでいい。
 普通のトンボでも綺麗なことには違いない。カワトンボは歩く先々で私を迎えてくれ、そのたびにカワトンボの近くまで顔を寄せてみた。

(OLYMPUS E300 50−200ズーム使用)

新開 孝

ツマキチョウのふ化幼虫 2005/04/30
私の部屋のベランダから手の届くところにセイヨウカラシナが咲いている(写真上)。
西向きのベランダの外は草地になっているが、ここは国有地ということで年に一回、業者が草刈りに入るだけ。今のマンションは入居して3年目の春を迎えたのだが、こうしてベランダのすぐ外がセイヨウカラシナの艶やかな黄色い花の群れに囲まれたのも初めてのことである。
 その花にはツマキチョウのメスがときおり訪れては、蕾みの近くに産卵していく様子を数日前から目にしていた。そして今日は、ふと思い立ってセイヨウカラシナの花をじっくり手に取って見てみたのである。
 するとほどなくツマキチョウの産みつけた卵の抜け殻が見つかった(写真中)。ルーペで覗いてみると、ふ化した幼虫がかじったあともよくわかる。そこでふ化幼虫の行方を探ってみれば、これがけっこう探しあぐねるほど、巧妙に身を隠しているのであった(写真下)。

(写真をクリックすると拡大できます。)新開 孝

ぶらさがり大作戦 2005/04/28
 このごろの雑木林を歩けば、どこを見ても小さな芋虫だらけだ。
芋虫の嫌いな人にとって林は、まさに生き地獄となる。その芋虫のほとんどがいわゆる尺取り虫。特にコナラ、クヌギの若葉に多く、糸で綴ったりして隠れているものも多い。
 ときおり目の前に糸でぶらりと垂れてくる芋虫もいる。つつーっとレスキュー隊員のごとく、あるいはスパイダーマンのごとく、糸を手繰って見事な空中技?だ。これも芋虫嫌いの方を恐怖のドン底へと突き落とす。さて、本日の写真はキリガ類の若い幼虫だろうか。肝心の糸が写り込んでいないので、この写真は失敗例だが、写真の題目の表現を変えれば救われるかもしれなかった。


『印刷工場に行く』

 昨日は、埼玉県の鶴ケ島市にある錦明印刷という会社の印刷工場に行ってきた。
東武東上線の若葉駅を降りるとそこは巨大な工場団地の一角。そこから車で5分ほどで錦明印刷の工場に着く。お隣はこれまた共同印刷の工場、そして近くには明治製菓のひときわ大きな工場棟群が見える。
 自分の本が印刷される工場を訪れてみたのは、今回が初めての経験。実際に写真ページが刷り上がる工程や、その機械、轟音、もろもろの設備、そしててきぱきと働くオペレーターの方たち。そんな印刷の現場を自分の目で見ておくことには前々から関心をもっていたのだが、今度出る本を担当してくださったデザイナーの方からも強く薦められたのである。
 工場の応接部屋で待機し、逐一刷り上がった校正刷を見ながら、細かくチェックをしオペレーターの方に調整していただくという作業を繰り返すのである。この本は5月25日配本、6月1日発行予定の福音館書店「虫たちのふしぎ」(72頁)。福音館書店ではこれまで月刊誌や共著のもの写真だけ担当したものはあるが、当社での自著本はこれが初めてだ。「虫たちのふしぎ」は福音館書店のホームページにも新刊本で紹介される予定だが、それはもう少し先になる。
 今回の本ではデジタルデータでの入稿写真が多く、その刷上がりがとても気になっていたが、錦明印刷さんではかなり良いレベルで刷り上げていただいたと思う。もっともそうなってくると、今度はデジタルカメラの性能の問題点が浮き彫りにされることとなり、画素数や画像処理能力などと被写体の条件との関係、あるいは機種の選択など今後の撮影活動の方向性を捉え直すいい機会にもなったと、痛切に感じたしだいである。
新開 孝

ヤママユのふ化 2005/04/26
 先日からヤママユのふ化シーンをビデオ撮影している。冬のあいだに卵をせっせと集めていたのはそのためだったのだが、例年ヤママユの飼育そのものを楽しんでいる。
 ヤママユのふ化は早朝から始まることがほとんどで、確実に撮影するためには午前4時半には起きて待機することになる。昨日は午前5時20分ころから、そして今朝は午前6時05分ころからふ化が始まった。たまには寝坊する幼虫もいて正午近くにふ化するものもいるが、それはほんとうに少数である。
幼虫は卵の内側から固い卵の殻をゆっくりとかじり、30分から1時間ほどかけて脱出穴をあける。頭が通り抜けるだけの穴が開くと、おもむろに卵の外へと這い出てくる。ふ化したばかりの幼虫は少し頭でっかちで、体長は5ミリ程度。
 ふ化を終えると、幼虫は体を大きく反り返すようにしてねじり運動を数回以上、繰り返す(写真上)。その様子はまるでラジオ体操のようだが、これを捻転運動と呼んでもいる。この行動は体の調子を整えるために行うと言われており、このあと数回おこなう脱皮の直後にも見られる。しかし、どういう効用があるのか判然とはしない。ただ見ていて面白いのである。同じヤママユガ科のウスタビガでも同じ捻転運動を行うので、ヤママユ独自の行動というわけではない。
 ふ化したあとは2、30分休憩したあと若葉へと移動し、誕生して初めての食事をとる(写真下)。

(EOS キッスデジタルN 65ミリマクロ使用)新開 孝

ツマキチョウのメス 2005/04/25
昨日、羽化を控えていた蛹は私が出掛けている間の正午過ぎに羽化した。蛹のもとに駆けつけたときは、すでに成虫は蛹の抜け殻近くに静止していた。午前中は小雨がパラ付いたが、午後からは日射しも出て気温が上昇するのにつられて、ツマキチョウのメスは私の目の前で飛び立った。しまった、と思っていたらセイヨウカラシナにすがりつくようにして止まり、日光浴を始めた(写真上、中)。
 今日の写真はOLYMPUSの50−200ミリズームの試し切り、いやではなく試し撮りでもあった。200ミリ側でも1メートル近くまで寄れるので望遠接写がきく。フォーサーズシステムは自然光下でも速いシャッタースピードが切れるのでそれも有り難い。写真下はヒラタアブの一種。

(OLYMPUS E300 50−200ミリズーム使用)新開 孝

ツマキチョウの蛹はメスだった 2005/04/24
すでに春の蝶ツマキチョウは、野原に出掛ければたくさんその姿を見る事ができる。ツマキチョウは春、卵からふ化して成長し蛹となると、そのまま10ヶ月以上もの長い休眠に入る。つまり、今活動している成虫たちが卵から誕生したのは1年前ということだ。羽化を控えたツマキチョウの蛹を眺めていると、一年が経つのも早くなったなあ、とため息をつきたくなる。そして写真の蛹は浮き出たはねの模様から、メスであることがよくわかる。
 メスの羽化シーンは昆虫写真の仕事でまず使われることがない。これはやはり模様が地味なオオムラサキのメスなどでも同じ事が言える。だからツマキチョウのメスの羽化を撮影するかどうかはちょっと迷っている。
 メスが地味な模様であっても、その羽化する瞬間の劇的なことにはオスと変わりがない。ただ、これが写真となり誌面を飾る段になると、やっぱり見栄えのするオスでないと、という人の感情が働く。私だってオスのあのオレンジ色が蛹の皮を透かして見えていたら、迷わず撮影作業に張り切っていたはずだ。この蝶の名前にしても「ツマ黄蝶」だ。メスの存在はこうして人の感情からすれば希薄となるのであるが、それだけ目立たないということが、自然界で生き残る上で少しでも有利かというと、そんなことはないように思う。はねの先にオレンジ模様があろうがなかろうが、白いはねのチョウがヒラヒラと舞えば、目立ってしようがない。
 むしろ、オスのはねにはどうしてあのようなオレンジ色の模様がついているのだろうか?というまさに答えのない問いかけを繰り返すしかない。

(Canon EOS-1Dマーク2 マクロ100ミリ使用)新開 孝

順番待ち(アゲハコバチ) 2005/04/23(その2)
昨日は都内で出版社回りをしてきた。午前中は神保町のS社。そこで打ち合わせを終えるとちょうどお昼。都内で昼食をとるのも珍しいことなので、どこかおいしそうな店をぶらりと一人で探し歩いてみた。すると店の前に行列ができているのが目についた。並んでいるのは男性客ばかりだ。店も地味な感じ。いやむしろこ汚いくらい。しかし洋食○○という看板がちょっと気に入った。メニューはカツカレーやフライものとしょうが焼きミックス定食などいかにも庶民的だ。厨房の威勢もいい。お客の回転も早いので列の後ろに並んでみることにした。だいたいせっかちな性分の私が、このような行列に入ってでも食事しようというのは自分でも驚く。まあ次の巣鴨のF社に移動するまで時間の余裕もあったし、メニューを見ているとどうしても食べてみたくなったのだ。カレールウの色はまるでチョコレートのように濃くて、とても興味深かったけれど、しょうが焼きとチキンカツのミックス定食を選んでみた。ほどなくテーブル席が開いて狭苦しい相席に座る。出てきた定食はなんとボリュームたっぷり!キャベツ千切りもこんもりと盛られているのが嬉しい。そしてなんといってもしょうが焼きがうまい!なるほど生姜焼きがメインのおかずで売り物になっているのも頷けた。もちろんチキンカツもおいしい。洋食屋だからご飯をお皿に盛るのも仕方が無いけれど、お皿だと狭いテーブルで場所をとる。しかも割り箸だけが出てくるのだからお茶碗にして欲しい、などと思ったりした。これでスープも付けば完璧だが、とにかく700円で味良し、量たっぷりなのだから文句は言えまい。客層も男性サラリーマンや肉体労働者とおぼしき方ばかり。私が店を出るころには行列はさらに倍以上に長く伸びていた。とにかく女性は並ばない。
 話が大きくそれてしまったが、今日の午後、アゲハの蛹からアゲハコバチが次々と羽脱した。その数は数十匹以上とかなり多い。蛹の体に2カ所、穴が穿たれ、そこから順番にアゲハコバチが出てくるのであった。穴は一匹のハチがようやく抜け出るサイズなので、順番待ちして外へ出るしかないのである。そうするとアゲハの蛹のなかでは行列ができているのであろうか、などと想像してみたしだい。
ちなみにアゲハの蛹は四国の松山の郊外にあったカラタチで見つけ持ち帰っていたものだ。羽化の撮影用にと思っていたのだが、アゲハコバチに寄生されているとは露とも知らず、であった。
新開 孝

オオミドリシジミの幼虫 2005/04/23(その1)
コナラの柔らかい若葉にオオミドリシジミの幼虫がいた(写真上)。葉っぱの裏側に止まっているから梢を仰げば、そのシルエットが見つかる。こういうシーンはほんとうに春らしくて、気持ちがいい。そこにいるのでは?という当たりをつけてみて、ほんとにそこに幼虫がいてくれると、まるで私を待っていてくれたかのような錯覚にさえ陥り、嬉しくなる。こんなひとときこそが、ささやかにしても私にとっての幸せだと感じると、いくら商売にならなくても昆虫写真家を止める気にはなれない。
さて、オオミドリシジミ幼虫はずいぶん恥ずかしがり屋さんだ。お顔が通常では見えない。まるで大きな陣笠を被っているような体つきだからである。そこで食事中に葉っぱの表からそのお顔を覗かせてもらった(写真下)。

(Canon キッスデジタルN 65ミリマクロ使用)


『事務所が欲しい!』

新開の仕事場は家族と一緒のマンションにある。私の仕事部屋は6畳一間に小さなベランダ。ここに機材一式からパソコン、デスク、そして撮影台、写真整理用スチール棚、小型冷蔵庫(ビールと日本酒がいつも入っている)他もろもろがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。さすがに書物類は廊下やリビングにまでこぼれてしまっている。
増える一方の本には悲鳴を上げたいくらいだ。しかしながら、それでもなんとかかんとか、やりくりしてきた。片付ければ大人一人が寝るだけのスペースも作れる。だが、しかし下の子供が来年には小学校に進級する。そうなるとこれまでおざなりにしていた子供の居住空間をなんとかせねばならない。兄弟二人の子供部屋を作る必要が出てきた。普通のサラリーマンの家庭なら、私の仕事場の部屋が子供部屋としてあてがわれるのだろう、と思う。
てっとり早い問題解決には、私が今のマンション以外に仕事場、つまりは写真事務所をどこかに見つけることだろう。それにあたっては、出来る限り安い物件をあたるしかない。とりあえず広さはいい。6畳間と台所などがあればいい。いわゆるワンルームタイプでいいが、そういう普通のアパート形式の物件はけっこう高い。清瀬の近所をちょっと歩くと、よく空き家があるが、そういう勿体ない遊んでいる場所を安く年間契約で借りれないものかとよく思う。草ぼうぼうの庭を見ていると、私が仕事場として活用してあげるのに、と痛切に思う。
ほんとうに真剣に事務所探しに乗り出したいと思う。どなたかいい知恵ありませんか?
もっとも、いっそ家を購入すれば、という考え方もあるだろう。
場所は八王子あたりだろうか。中古物件を探すのも一つの手だろうが、いずれにせよ私の仕事場は家族の居住空間から離したほうがいい。それというのも仕事の最中に子供を邪魔扱いして、追い出すのが少々堪えるのである。昆虫写真家、新開の小さな悩みである。新開 孝

マルクビツチハンミョウ 2005/04/23
先日(4月21日)、横浜市緑区の新治の森を初めて訪れてみた。ときおり雲が広がるものの日射しはきつく、暖かい一日だった。多数のツマキチョウが次々と蝶道を辿って行く姿もあった。ここの森は丘の起伏と湧き水のせせらぎ、畑、田んぼなど多様な環境に恵まれ、植生もかなり豊だ。
さて、谷戸を奥に進もうとしていたら足下でマルクビツチハンミョウの♀を見つけた。ツチハンミョウ類に出会うのはもう何年ぶりだろうか!ちょっと興奮してしまった。よく見るとセイヨウタンポポの葉っぱを食べている。お腹ははちきれんばかりに膨らんでいるが、これは3000個以上もの卵を抱えているからだ。マルクビツチハンミョウはここ近年、多摩丘陵でもたまに見かける程度ではないだろうか。昔に比べかなり数が減ったとはよく言われる。その理由はいったいなんだろうか?

(OLYMPUS E-1 50ミリマクロ テレコン使用)新開 孝

ミツバチの分蜂に出会う 2005/04/19(その2)
「群馬昆虫の森」ではセイヨウミツバチの分蜂群にも出くわした。ちょうど午前10時半ころだ。道路沿いに植えられたマテバシイの木の幹にワンワン、ブンブンと無数のセイヨウミツバチが集結している最中だった。今日はかなり暖かいせいもあるだろう。しかし、このあと彼らはどこか落ち着く営巣場所を見つけることができるのであろうか。もしどこか木のうろとかにでも営巣できたとして、はたして冬を乗り切ることができるのであろうか?かなり難しいのではないかと思うが、それ以前にオオスズメバチの襲撃でやられてしまいそうでもある。
(写真上/集結中のセイヨウミツバチ)
(写真下/群れが落ち着いたころ)新開 孝

ウラシマソウ 2005/04/19(その1)
今日は群馬県、新里村に建造中の「群馬昆虫の森」へ、仕事の打ち合わせで赴いた。関越道から北関東道に入り終点、伊勢崎で降りて大間々へと北上する道のりでうちからは約2時間程度。逆コースの帰りは1時間半ちょうどとなる。群馬から東京へと向かって緩く下っているからだろう。
さて、「群馬昆虫の森」は広大な里山そのものを擁している。何年もかけて雑木林の整備を行ってきたため、明るくてすがすがしい林が続く。そういう風通しの良い林のなかや、草地に生えるウラシマソウがあちこちで地上に姿を現しつつあった。その数はかなりのものだ。多摩丘陵でずっと昔に一株のウラシマソウを初めて見つけたときはかなり興奮して喜んだものだが、今日のように林の至る所にニョキニョキと生えているのを目の当たりにすると、なんだか拍子抜けする。それにしても私はウラシマソウの奇妙な花の格好は大好きで、この仲間のテンナンショウ属の花はどれも魅力的に感じる。どうやら私は色鮮やかな花よりか、こうした形のユニークな花の方に気が惹かれるようだ。例えばウマノスズクサのラッパのような花とか。その何とも怪しげな姿にはちょっと卑猥さすら感じる。ウラシマソウという名前は、花から長く伸びた糸のような付属体が、まるで浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に似ているところからの命名だそうだ。私は今でも浦島太郎の童話が好きで、下の子供に読み聞かせをせがまれると決まってこの本を、逆リクエストすることが多い。何度読んでも、読んでも、飽きる事なく感動してしまうのである。児童書のなかでもイラストの好みで何冊か浦島太郎を揃えてみたいとも思う。うちの本棚には今、2社のものしかない。

(OLYMPUS E300 7−14ミリ使用)新開 孝

アオスジアゲハの褐色型越冬蛹 2005/04/08
先月、愛媛県松山市で見つけたアオスジアゲハの越冬蛹を紹介しておこう。ほんとうはアゲハの蛹探しが目的だったのだが、なかなか例年の場所でも見つからず、ちょっと気晴らしにアオスジアゲハの蛹探しに転向してみたのである。こういう気分転換も虫探しには必要だなあ、とか自分を慰めつつ神社の境内をしばらく歩いてみたのであった。蛹は神社の神殿建造物の柱とか梁の表面に着いているものが、3個見つかった(写真上)。そのうち一個は極めて褐色型といえる個体(写真下)であり、ここまで緑色が抜けたタイプを野外で見つけた経験はこれまでも数少ない。
今回見つけた蛹は現場で撮影もしたのであるが、カメラのモニターで見ている限りでは、どこまできちんと色を捉えきれているかが心配であった。そこで再度、室内で撮影するために蛹は採集して持ち帰ってみたのである。

『ノートブックパソコンとストレージデバイス』

私の持っているG4ノートブックはモバイルノートとは言えない大きさと重量であり、このところロケ先に携行するのを止めてしまった。それで画像の確認ができないストレージデバイスに一旦は写真データを吸い上げて持ち歩くわけだが、これはかつての銀塩フィルム時代に戻ったような気分になる。いずれ何とかせねば、と思いつつ、とりあえず画像チェックができるストレージデバイスを探してみると、満足のいく機種は、今のところエプソンのP-2000位しか見当たらない。大きな液晶画面を備え、データ収容能力がそこそこあるデバイスという条件は、作る側からすると大変なのか、価格設定上、商品として出しにくいのか?ともあれ軽量、コンパクトなP-2000はロケ先の撮影現場でも重宝する。ところがカメラ量販店ではどこも品切れであり、明日から石垣島に持って行くには間に合いそうにない。と、思っていたら近所の「カメラのきむら」に在庫が一台あってぎりぎりセーフとなった。
と、いうわけで、、、、、、、、、
新開孝からのお知らせです。
明日からしばらく仕事で石垣島に滞在します。この間は当「ある記」の更新アップはお休みさせていただきます。新開 孝

雑木林、一気に芽吹く 2005/04/07
昨日に続き、異様なほどの陽気となった。これで一気に木々は芽吹き、桜も満開近くとなった。中里のカタクリもほぼ最盛期を迎えた。ニリンソウ、ジロボウエンゴサクなども咲き乱れ、あちこちでビロードツリアブがホバリングしている。さすがに散策する人の数も多い。しかしながら今日もフォーサーズ7−14ミリズームの出番は少ない。少しは撮影したのであるが、近所の雑木林ではこのレンズを使っての写欲がほとんど湧かない。やはりのびのびとした風景にどっぷり浸かって、人と顔をまじ会わすことのない中で、ゆったりと時間を過ごしたいものだ。
(写真上、中里の雑木林。コブシの白花が際立つ)
(写真中、下、コナラの芽吹き。)

(E-1 マクロ50ミリ、テレコン使用)新開 孝
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