| ヒメアトスカシバの虫えい 2005/04/04(その1) | | 松山市の知人の方から、ヒメアトスカシバの虫えいを送っていただいた。 虫えいは、ヘクソカズラの茎に形成された紡錘型のコブである(写真上)。さっそくこの虫えいの中を覗いてみた。中には黒いインゲン豆のようなものが一個納まっている(写真中)。このインゲン豆を取り出してみた(写真下)。その形はとても蛾類の繭とは思えない特異な形状をしている。指さきの感触もどちらかと言えば蜂類の柔らかい繭に似ている。私は最初、これは寄生バチの繭ではないかと勘違いしそうになったくらいだ。 さて、その幼虫の写真も(その2)でアップしている。
ヒメアトスカシバはスカシバ類のなかでも、もっとも普通に見られる蛾である。その姿は蛾というより蜂のようであり、初めて遭遇した人ならまずだまされてしまうだろう。拙著『里山蝶ガイドブック』の73頁に本種成虫の交尾写真が掲載されているので、この本をお持ちの方はそちらを見ていただきたい。 | |