| 先日「ウラナミジャノメがたくさん飛んでいます。」というメールをいただいた。しかもミナミヤンマも多いそうだ。場所は三股町のお隣、北郷町だから車で1時間と掛からない。
ウラナミジャノメはずっと昔から気になっていたチョウだ。しかし、本種は局地的にしか見られず、その産地情報に触れる機会がほとんどなかった。ビデオの仕事の準備などもあったが、今日は雨も上がったので、なんとか午前中の時間をウラナミジャノメ撮影に当ててみようと思った。ウラナミジャノメはまだ見たことがないからだ。
現場は北郷町の標高、約490メートルの山頂付近(写真上)。この山は公園となっており多数のサクラやアジサイなどが植えられているが、常緑樹林もあって山頂付近には明るい草地が広く見られる。メールをくれた方が現地で案内してくれたが、すぐにもウラナミジャノメが姿を現し、ミナミヤンマも次々と高く飛ぶ。 無難なところで、まずはウラナミジャノメ撮影に的を絞ることにした。ミナミヤンマの撮影はまた別の機会だろう。 初めて見るウラナミジャノメは、翅の紋様の特徴以外にも、ヒメウラナミジャノメに比べて翅表の色濃いことや動作が機敏で人への警戒心が強く神経質なことがよくわかった。花で吸蜜することもあるが、なかなか傍に寄らせてくれない。ヒメウラナミジャノメなら一旦吸蜜に夢中になると撮影は簡単だが、ウラナミジャノメではそうはいかない。何カットかヒメジョオンの花で吸蜜する写真も撮れたが結局満足できるものはなかった。 メスに求愛するオスも何度か見たが、メスは草むら深くに逃げ込んでオスを振り切ってしまった。
ミナミヤンマはときおり、こちらの顔をかすめるようにして飛翔することもあった。これは、どげんかせんといかん!と少しだけ思った。
午後1時頃には撮影を打ち切り、一旦、自宅に戻った。
(写真/E-520 14-54ミリズーム) (写真中/E-520 8ミリ魚眼+1.4倍テレコン) (写真下/E-3 シグマ105ミリマクロ)
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