| 昨年暮れの29日、9時半から放映されたテレビ朝日の番組で、清瀬市で越冬するヨコヅナサシガメのことが出たらしい。これは私が現場を案内した録画であり、当ある記でもすでに書き込んだことだ。 らしい、というのも私自身はこの放送を観ることができなかったからだが、今日ある方からいただいた年賀ハガキでそのことを知ったのである。 およそテレビ放映というのは流動的であり、予定が崩れるのも仕方が無い世界であるから事前にあまり期待はしていなかった。そんなことを書くと当日のディレクターの方には申し訳ないが、しかし御当人こそ承知のことである。おまけに9時を過ぎると我が家では就寝時刻であり、いつ流れるかわからないシーンを待機するなど、到底叶わないことである。
さて、そのヨコヅナサシガメだが、越冬幼虫の姿は嫌と言うほど存分に観察できるが、春となり羽化した後の成虫の生活ぶりは、意外とほとんど知られてない(写真/ヨコヅナサシガメの♀成虫、1990年5月末、四国/松山で撮影)。 それというのも羽化した成虫はすぐに分散してしまうからである。 この不可解な暮らしぶりに関しては、他のカメムシ類にも多く共通するところがあり、例えばクヌギカメムシなどもその典型的な一例であろうと思う。 彼らは産卵とか幼虫期については私たちに存分に暮らしぶりを披露してくれる反面、成虫期は謎に包まれているのである。
さてさて、予告めいたお話ではあるが、 来週からはまたもや、私は幽閉状態の仕事に入ることとなる。冬とはいえ、フィールドから隔絶された空間に籠り、朝から晩まで室内撮影に没頭するのも、ある程度の日数なら簡単にやり過ごせるのであるが、これが幾日にも渡って連続するのは、、、、、、、、、、。 というわけで、ここしばらくフィールド歩きが大幅に断絶することは確実であり、なおかつホテル暮らしのなかでの更新はさらに厳しいものがあることを、一応お伝えしておきたい。のです。 | |