| すでに中里の林でもフユシャクの仲間が舞うようになった。これまで観察していたゴマダラチョウ幼虫もすべてエノキの梢から姿を消して1週間が過ぎた。 やはりもう、冬がきたようだ。 北風が冷たい中、クロスジフユエダシャクのオスが地面近くをチラチラ舞っている。 そのうちクヌギの幹でじたばたしているオスを見つけた(写真上)。交尾かと思って近寄ってみると、幹のしわの奥に潜んでいたクモに捕まったようだ。クモをひっぱり出そうとしたが、奥深く逃げ込まれてしまい撮影できなかった。 しばらくすると落ち葉の上でメスが見つかった(写真中)。 ほどなくクヌギの幹を登り始めた(写真下)。 メスのあしは異様に長い。歩く速度も早い。 やがてオスが飛来して交尾するのだろう。 その交尾が成立する瞬間を見たのは、過去に一度しかない。それも別の種類だ。 クロスジフユエダシャクは昼間に数多く舞うので、シジュウカラなどの格好の餌になりやすい。
 | |