| たしか去年の今頃も、この同じ場所のヤマグワでキボシカミキリを撮影したはずだ。 去年の観察ではキボシカミキリがいたどころではなく、交尾したり産卵していたのだから、印象に強く残っている。 今朝は気温も低く、駐車場からうちに戻る途中に見つけた時点では、写真のごとく枝にぶらさがっているのがやっと、という格好だった。 ここのヤマグワはひょろひょろの痩せ細った小木で、幹の一番太いところでも直径は6センチほどしかない。 去年も今年も、この木にはキボシカミキリが多数、産卵しているのだがどうもここでは幼虫が育った形跡が見られない。 案外、産み付けられた卵は大方が孵化することなく死んでしまったのではないか? その根拠としてはキボシカミキリ成虫の羽脱穴がまったく見当たらないからだ。 つまり他所で育ったキボシカミキリが新天地を探しあぐねているうちに、 わがマンション裏のか弱いヤマグワに辿り着いたのではないか、と想像している。
| |