| 今日は宮城県に来ている。 東北高速道のパーキングエリア、長者原で 久しぶりにナシカメムシを見た。 ここはハクチョウの越冬で有名な伊豆沼の 少し南に位置する。
パーキングエリアにある遊園地内の植え込みを見て回ると、ヒメリンゴとサクラに多数のナシカメムシ卵塊がついていた(写真上)。 ナシカメムシはクヌギカメムシの仲間で、ゼリーで卵を覆う習性は同じだ。ゼリーは透明で、卵は平面的に並んでいるところが、クヌギカメムシとは異なる。 中にはすでに孵化した幼虫(写真中)もいる。 産卵ピークを過ぎているようなので、成虫はいないかと思ったが、しつこく探してみると産卵中のメスや幹で吸汁する個体がいくつか見つかった(写真下)。
ナシカメムシは地味な姿をしており、地衣類にうまく擬態している。 このカメムシは関東以南では山地性であり、あまり見かけることがないが、ここ東北では平地にも多いようだ。 今頃孵化した幼虫は、2令まで育ちそのまま越冬する。
| |