| ウラギンシジミ幼虫(その1) 2004/09/07(その1) | | なんだか筆みたいなものが、煙突の先から出たり引っ込んだり。
なんじや!?これは。 と思っていると、、、、。
「パッ、パッ、パッ、、、、!!」
お尻の煙突から花火(みたい)が飛び出す仕組みなのだ。 まあ熱くはないけれど、激しく振り回すからには何か揮発性の物質を振りまくのかもしれない。(人は臭いを感じないが) そう私が考えるのは、この花火に驚いて、近くにいたアリが右往左往し始めた光景を見たことがあるからだ。 この回転花火は、他の昆虫が近寄って幼虫の体に触れたりすると、瞬発的に見せる行動であるが、野外で実際に観察できる機会は滅多に無い。 今日の写真は、幼虫の体を面相筆で刺激して撮影したものだ。 そう書くと簡単なようだが、幼虫の個性にはばらつきがあり、まさにオーディションを行ってモデルを選ばない限り、こうした撮影はうまくいかない。
今日の写真ではストロボ2灯を使用しているが、 逆光側のストロボの閃光速度は1000分の1秒に設定してある。 激しく振り回される花火の動感を出すためには、動いている部分の像が流れて欲しかったのだ。 昆虫の動きを表現するには、 今回のようにわざと被写体ブレを演出するか、 あるいは逆に速いシャッタースピード(ストロボの短い閃光時間)でかっちり写し止めるか、の二つがある。 どちらを選ぶかは写真の絵柄、訴えたいテーマによって、決めればいい。 だが、ほんとうは一つの画面の中で、かっちり止まって欲しいところと、ブレて欲しいところが自在に選択できれば、これに越したことはない。 | |