| 今日は生憎、朝から小雨模様だが 午後になって空が明るくなった。 雨の止んだ1時間程、中里の林を歩いてみた。
さっそくアオハダの梢で見つけたのが、「ナガヒラタムシ」だ。 体長は約15ミリ。 数珠状の長い触角や、 平たい体(写真中、横から見た)、 上翅の点刻模様などこの虫はかなりユニークな姿をしている。 少しでも振動を与えると、すぐに死にまねするが、触角を真直ぐぴったり合わせて、脚は胴体側に格納されてしまう(写真下)。 触角の長さと体の大きさを比較すると、写真の個体はメスのようである。 オスでは触角がもっと長い。
ナガヒラタムシは以前、外灯に飛来したものを撮影したことがあるが、生息地の林で見つけたのは今日が初めてだ。 この虫の属するナガヒラタムシ科は現存する甲虫類の中で起源がもっとも古く、2億年前にも遡るという。 本科は世界で28種、日本では4種ほどが記録されているに過ぎない。 幼虫は朽ち木を食べて育つようだが、成虫の食生活についての記載を見たことが無い。
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