| 本日の写真は昨日撮影したものだが、クヌギカメムシ類の幼虫について少し触れておきたい。 さて中里の雑木林も含めて武蔵野台地に広く生息するクヌギカメムシ類には2種類いる。
「クヌギカメムシ」と「ヘラクヌギカメムシ」である。
厄介なことに両種は極めて似ておりしかも混生している。成虫の区別点は以前にも書いたように腹部気門の黒いふちどりがあるかないか(あるのがクヌギ)でおおよそわかる。ところが幼虫となるとこれは難しい。
今回の写真の幼虫はいずれかの4令幼虫である。コナラの葉裏で汁を吸っている。下の写真ではクロクサアリが乗っかっているが、これは幼虫の排泄物を吸い取りたいがためである。
カメムシの排泄は唐突であり、アリの催促とのタイミングがうまく合わないことが多い。
このカメムシ幼虫は4令になってからの日令が浅いのかも知れない。 いずれにせよもう少し様々な幼虫を観察撮影してから種名確定の努力をしてみたい。
実は幼虫期の区別に関して、専門家の方からの御教示をいただいている。その成果をなんとか今年は生かしたい。
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