| 雑木林の地面で「コハナバチの一種」の巣穴を見つけた。というのもしきりにハチが出入りしていたから、いやでも目に入る。体長5ミリほどの小さなハチは両後ろ脚に黄色い花粉を一杯くっつけてこの巣穴に入っていくのである(写真上)。多い時には一度に4頭ものハチが出たり入りたがったりと、にぎやかな光景となる。 ハチは地下トンネルの中で育房巣を作っているようだ。おそらくは運び込んだ花粉で育児のための準備をしていると思われる。作業を終え、巣穴から出て来るハチの体に花粉は付いていない。 ところがそのうち巣穴近くにふわりと降り立ったのが「ヤドリバエの一種」だ。こやつ明らかにハチの巣穴に関心を寄せているのがわかる(写真中)。出入りするハチにかまうことなく、じっと巣穴を見据えているのだ。そしてハチの出入りが止んだ瞬間、そそくさと巣穴に進み寄り、中を窺っている(写真下)。おおっと!大胆にもトンネル内に侵入しようともするではないか! しかし、なにせハチの出入りは激しく忙しい。ハチはこのヤドリバエには無関心を装っているのか、黙々と花で集めてきた花粉塊を運び込んではまた出掛ける。その頻繁な出入りのために、ヤドリバエはいっこうに侵入できないでいる。 だが、どうなるだろうか?この結末。
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