| 二次寄生だった!モンシロチョウ蛹 2004/03/22 | | バックナンバー3/7で、モンシロチョウの越冬蛹が寄生バチに侵されていたことを書いた。 その後、寄生バチが繭を紡ぎ成虫になるのを待っていた。ところが、いつの間にかそのシナリオが書き替えられていたのである!
サンプル管に納めた蛹は、パソコン机のもっとも目立つ場所にころがしておき、ときおりその様子を眺めていた。 美味しそうではあるが如何せん蛹の中の蜂の子は小さ過ぎる。 夕方、ちびりと酒をあおりつつこのサンプル管を眺め、 目の肴にしていたのであるが、なんと!異変が生じたわけである。 おおっ!多数のさらに小さい蛆虫たちが、蜂の子の体表面を覆い尽しておる(写真上、下)。
ドラマの主人公(例えばジェームスボンド)が敵のピストルで狙われ手を上げる。これはヤバい!というところへ間髪を入れず味方が助けに来て、ホッとしたかと思いきや、別の悪者が背後から銃口を突き付ける、といった映画007シリーズのシナリオみたいな展開だ。例えて言えばだが。
こうした二次寄生は昆虫界ではさして珍しくないというが、 モンシロチョウ蛹からぞろぞろ出てきた寄生バチが、一次寄生なのか二次寄生なのかを判別できる人は非常に稀であろうと思う。 今回の例では、蛹の内部を見えるようにしておいたからこそ発覚したのであり、そうでなければ私も二次寄生と気付かずに終わってしまったことだろう。
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