| エノキに登ったゴマダラチョウ幼虫 2004/03/19 | | 数日前から4月並みの暖かさが続き、そろそろ姿を現わすのではないか、そう思って気をつけていたのが「ゴマダラチョウ幼虫」だ。 予感は的中して、マンション裏のエノキにゴマダラチョウ幼虫が2匹、見つかった。落ち葉の中で越冬していたゴマダラチョウ幼虫が目覚めて、エノキの樹上に登るのは例年ソメイヨシノの開花時期とほぼ重なる。 東京地方ではすでに局所的に開花が報道されており、『ゴマダラチョウ観察人間=私』にとってはエノキというエノキを隈無く探査せざるを得ないのである。お花見の席取り算段やアルコール、カラオケの準備等に気もそぞろなサラリーマン諸君が巷には大勢いることだろうが、こちとらは体長1センチ足らずの芋虫の動向に、繊細なる神経を注いでおるのだ。
エノキに登ったゴマダラチョウ幼虫は、とりあえず枝の又など落ち着き易い場所に台座糸を張りそこでじっと休止する。暖かい日には芽吹きかけた新芽をかじったりして少しづつ体が太り始める。こうして早春の陽射しを浴びながらエノキの本格的な芽吹きをゆったりと待つのである。
(写真上:地上高1メートルのエノキの幹で見つかった ゴマダラチョウ幼虫) (写真中:同上アップ) (写真下:幼虫が落ち着く場所は枝の又などが多い)
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