| 先日、紹介したアカメガシワ樹液では、まだコクワガタのオスが陣取っており、メスも一緒にいる。オスがこの場所に居残っているのは樹液そのものよりか、メスのことがあってのことだろうと思う(写真上)。
さて、気になっていたコウモリガ幼虫だが、写真で見る限り胴体が痩せており死んでいる可能性が濃くなってきた。コウモリガ幼虫は越冬したあと、羽化するのは9月以降が多いようで、稀に6月ころにも羽化するようだ。コウモリガ幼虫は樹肌の開口部近くで蛹になり、羽化に際しては開口部を覆っていたパッドを蛹自身が突き破って半身を突き出してから行なう。その羽化の瞬間をどうしても見ておきたいのである。 他の樹のパッドをいくつか剥がして調べてみると、穴が白い粉で埋まっているものがあった。これはどうやら菌に侵されてコウモリガ幼虫が死ぬケースも少なからずあると思われた。
コクワガタのオスがいる樹液のすぐ上にも樹液が出ており、こちらにはサトキマダラヒカゲやクロヒカゲ、ヒメジャノメなどがよく集まっている。今日はそこへ、キスジゴキブリと思われるゴキブリが来ていた(写真下)。 これまで見たことがないゴキブリなので気になる。本種は四国から南に生息するゴキブリで樹上性のようだ。 (写真上、下/E-3 50-200ミリズーム/ストロボFL-36R/写真はいづれも少しトリミング)
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