| 昨日も書き込んだ幼虫。 キヅタを餌として育つ芋虫だが、 これまで種名は不明のままであった。
しかし今日、蛹の一匹が羽化して 謎だった種名を調べることができた。 (写真上) その蛹は1/10に蛹化した姿を アップしたものだ。 幼虫の写真はさらに遡って 昨年12/20に登場している。 是非バックナンバーを見ていただきたい。
成虫となってようやくわかった名前は 「エグリヅマエダシャク」だ。
なんとも発音しずらい和名だが 前翅の先端あたりがえぐれていることから名付けられたのだろう。 この蛾の顔をみれば ずいぶんと恐い表情に見える(写真中)
口のあたりを葉に押し付けるように してピンとお尻を上げた格好で 静止している。 そのお尻の方から眺めてみれば、 おお!!人面模様だ!(写真下)
これまで幼虫の姿をしっかり見ながら 種名がわからなかった理由は こうである。
実はエグリヅマエダシャクの幼虫は 私の手元にある講談社の 『日本産蛾類幼虫図鑑』に載っていた。 しかし幼虫の体の模様にはずいぶんと 個体変異があり、『ある記』に乗せた 最初の写真の幼虫は際立っていたのだ。 その変異ぶりが。だから、 写真による絵合わせは無理である。
そして本種の幼虫は様々な植物を餌と しており、食草から種名をたぐることも 不可能である。 ただしチャの害虫としては昔から よく知られているそうだ。
幼虫は春と秋に2回現れるようだが 幼虫で冬越しする場合と 蛹で冬越しする場合とがあるという。 今回の羽化は蛹を室内に置いたせいで 今ごろ羽化したが、本来なら 春に羽化するはずだったのかもしれない。
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