| ベニシジミ幼虫とナナホシテントウ 2004/01/27 | | 秋にはモンキチョウが群れ飛んでいた 柳瀬川の土手に出向いてみた(写真上)。 目的はベニシジミの幼虫を探すこと。
南向きの土手斜面は暖かく、 ナナホシテントウがいっぱい歩いている。 成虫だけでなく幼虫もいた(写真中)。 こういう日射しをたっぷり受ける草地では 寒さは程々にやり過ごせるようである。 特にコンクリートや石の表面温度は日中には かなり上がるだろう。蛹になる準備をしている 幼虫もそういう場所では見受けられた。
お目当てのベニシジミ幼虫はタデ科のギシギシ で探せばいい。ところが意外とギシギシが少ない。 数えるほどしか株が見当たらない。 環境としては申し分ないと思っていたのだが。 それでもしばらくギシギシの葉っぱをめくっていくと 幼虫が5頭、見つかった(写真下)。 一番大きな幼虫はすでに終令幼虫、体長12ミリだ。 ベニシジミの幼虫は暖かい日には葉をかじり、 少しずつ成長しながら早春の訪れを待っている。
ベニシジミ幼虫を探したのはこの春に羽化のシーンを 撮影したいからであった。 ほんとうは3月ころに探したほうがあとあとの飼育の 手間も少なくて済む。 今日の場所はベニシジミの生息密度を確認しておくという下調べの意味合いがあって訪れたのだが、 3月にはもっと別の場所に行かねばならないことがわかった。 あまりにも食草ギシギシやスイバが少な過ぎた。
『閑話休題』
昨年の9月、私の自家用車デリカを廃車にしてから これまで車無しという状況が続いている。 したがって今まで車で巡っていたフィールドの ほとんどに通うことができないでいる。 たいへん困ったことなのだが、その反面、 今まで見過ごして来た近場のフィールドを 見直すいい機会にもなっている。 私の昆虫たちに向けるアンテナ感度は 最高レベルまで上げざるを得ず、 自分でもその感度の極限に挑戦しているつもりだ。 このような事態の中、電車などで通えるフィールドの 開拓にはまだほとんど手が付いていない。 いずれ辛抱できず車をなんとかせねばならなくなる、 そういう日も来るとは思うのだが、、、、、、、、。
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