| ホタルガ幼虫は昨年の秋にも紹介したが、その後の様子を見に行ってみた。ハマヒサカキには夥しい食痕が残っているが、秋のときほど簡単には幼虫が見つからない。かなり分散してしまったようだ。それでもようやく1令幼虫を1頭と、2令と思われる幼虫3頭が見つかった(写真上)。 幼虫の居場所は秋のときと同じ葉裏であり、冬越しのための特別な措置をとっているわけではない。したがってゴマダラチョウやコムラサキの幼虫のように『越冬幼虫』と呼ぶにはためらいを感じる。しかし、今日見つけたホタルガ幼虫のうち1頭だけはハマヒサカキから離れたヤツデの葉裏で見つかった。一緒に並んでいるのはウロコアシナガグモだ。(写真中)この場合は食樹を離れているので、幼虫が越冬場所を選んでいると言えるだろうか。だとすれば『越冬幼虫』でもいいかもしれないが、暖かい日にまたハマヒサカキに戻る可能性もあるのでやはりそうはいかないだろうか? 要はホタルガ幼虫の冬越しスタイルが少し曖昧に見えるということなのである。 ホタルガ成虫がこの先姿を現わすのは5月頃だ。そして9月頃にももう一度その子供たちの成虫が出る。
「エリマキアブ幼虫、脱糞して歩く」
中里の林では今日現在、エリマキアブ幼虫が6頭、観察されている。そのうち1頭は注意書きの立て看板にかなり前から静止していた。その幼虫が今日の午後、タール状の糞を残して移動していた。この後はおそらく地上の落ち葉へ移動して蛹になる準備に入ると思われるが、追跡するのはかなり難しいだろう。
| |