| 午前中はけっこう雪が降ったが、積もることもなく 午後からは日射しが出た。
中里の林では「ウスバフユシャク」のオスが 見つかった。(写真上) 冬尺蛾/28種の中でも、ウスバフユシャクは 厳冬期の1、2月に登場する。 先日、紹介したシロオビフユシャクは12月下旬から 2月上旬に現れるのでほぼ同じ頃に両種が見られる。
ウスバフユシャクが枯れ茎に止まったので、 私も落ち葉に寝転んで顔を拝見してみた(写真中)。 この写真ではわかりずらいが、確かに口吻が見当たらない。 オスもメスも食事をしないというのは、 蛾の世界では珍しいことではなく、 天蚕で有名なヤママユガも口吻が退化している。
金網柵の昆虫観察トラップでは廂を覗き込んで歩くと 冬尺蛾のメスが見つかった(写真下)。 完全に無翅タイプだが、種名はわからない。 ウスバフユシャクか、シロオビフユシャクのどちらか?かもしれない。
中里の雑木林では何種類の冬尺蛾が生息しているのだろうか? これをきちんと把握するには、新鮮な個体の標本を揃えるべきだが、 あの小さな体を展翅するのは厄介だろう。 図鑑の標本写真は全て展翅標本であるし、 正確な同定を専門家に依頼するにしても標本は必要である。
まずは自分で標本を作り、その標本写真をきちんと 撮影してみようかしら、などと考えている。 講談社の大図鑑、写真が小さいし製版がすこぶる良く無いと思うからです。 とりあえず『中里のフユシャクガ、超ミニ図鑑』でしょうか。 と言ってもすでにクロスジフユエダシャクは終わってしまいました。
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