| 12/2〜本日4日までの木曽福島、「美食・美酒の旅紀行」じゃなくて!「撮影仕事記」は『最新情報』に書き込むのでそちらを読んでいただきたい。 さて、今回の木曽福島行きの中でのトピックはなんといってもこのウスタビガのメスである(写真上)! この写真は12/3の朝、木曽駒高原の新和スキー場で撮影した。繭の付いていた木はシラカバ。 実は前日の夜、スキー場の自動販売機に集まる蛾を観察していたときに、ふと見上げた電飾の巻き付くシラカバにこのウスタビガのメスを見つけたのであった。もしやオスが飛来して交尾しているのではないかと期待して再び訪れた朝であったが、時期が時期である。 こうして今頃、ウスタビガが御当地で羽化するというのはまさに異例中の異例なのである。関東でさえもウスタビガの羽化ピークはすでに終わろうとしているのだ。スキー場には未だに雪は無く(写真中)、例年にない暖冬を迎えているのである。所沢の雑木林でのウスタビガ探索に失敗という雪辱をはらすことができた私。だがしかし地元の方々にとってはスキー場オープンの目処が立たず、たいへん困った事態なのである。 ウスタビガを撮影したシラカバの木には、他にも5個の繭がぶら下がっていた。去年の秋、自動販売機の灯りに飛来したメスが産卵し、ここで幼虫が育ったものであろう。 スキー場ではミズナラの冬芽で、ジョウザンミドリシジミ(写真下,写真中央左の白いまんじゅう型)と、ウラミスジシジミの越冬卵を見つけた。ちょうど道路から梢に手が届く位置にミズナラがあったのだ。さすがに木のてっぺん近くの頂芽を見ることはできなかったが、おそらくほぼ確実にアイノミドリシジミのでっかい卵が付いていたはずだ。
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