| 近くの畦道でフタモンアシナガバチの初期巣を見つけたのは、4日前のこと。 フタモンアシナガバチの巣を見るのは久々のことだったので、少し嬉しかった。しかし同時に巣場所の位置には問題があった。
一昨日のこと、私は敷地の西側斜面の草刈りを行なった。新しく買い求めた背負い式草刈り機を使ってみたのだが、これがたいへん調子良い。ノリ面などの傾斜地では背負い式だとたいへん作業効率が上がる。というか肩掛け式の刈払機だと傾斜地では脚元が不安定となって危ない。 今回買った背負い式刈払機は、ゼノア(ZENOAH)というメーカーのもので、ハイブリッドスタートといってボタンを押すだけでエンジン始動できる。まあ、良い機械はそれなりのお値段もする。もうじき発売となるOLYMPUSの一眼デジカメ、E-520がちょうど買える金額。 昆虫写真家がカメラと刈払機とどちらを買い求めるべきか選択をせまられたなら、その選択肢は決まっているようなものだ。しかし私の場合、まず刈払機を優先すべき状況にある。E-520は購入するつもりだったが、少し延期するつもりだ。
さて、その草刈り中にすぐ下の畑からも刈払機の唸る音が聞こえてきた。Kさんが牧草畑周囲の草を刈リ始めたのだ。その瞬間、あの数日前に見つけておいたフタモンアシナガバチの巣も終わりだなあ、と思った。ま、仕方が無いか。
翌日、犬の散歩でフタモンアシナガバチの巣があったところを見に行ってみると畑の周囲は綺麗に草刈りが施されていた。やはりダメだったか、と思いきや、なんと巣がある!女王もちゃんといる。
よく見ると草刈りの刃は巣の直前で止まっており、まさに寸止めの技で巣を回避していることがわかった。そうか!Kさんはアシナガバチの巣に気付いて、刈り残してくれたのだ。 そういえば、去年の6月、私はKさんのお家を訪れアシナガバチの巣を探したことがある。あのとき一生懸命に巣を探していた私のことをKさんは覚えていてくれたのだろう。
(写真/E-3 50ミリマクロ)
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