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ズブリ!グサリ! 2008/10/30
 今日見つけたモズのはやにえ。
 クロアナバチが、グサリ!

 
 





こちらは、ショウリョウバッタ。勢い余ってズブリと脳天を突破!


 



玄関先では、クチブトカメムシがタケノクロホソバ幼虫をズブリ!



 (写真/E-3   ズイコーデジタル50ミリマクロ)


 お腹の大きいコカマキリのメスに出会った。
 威嚇行動を期待して、ちょっと突いてみた。
 なんと、意に反してコカマキリはでんぐり返って、動かなくなった。
 どうやら死にまねをしているようだ。2度、3度と試してみたが、3回目まで死 にまねをして、あとはただ逃げ出すだけだった。
 ヒメカマキリほどでないが、脚を縮めていたから、やはり死にまねだと思う。
 新開 孝

ねぐら 2008/10/29
 午後4時半過ぎ。
 近くの草地ではすでにねぐらについたチョウがいた。

 タテハモドキ秋型が4匹に、ボロボロの夏型が1匹。キタテハ(写真上)はいったい何匹だろう。多過ぎて数えていない。モンシロチョウはまだねぐらが定まらず、ウロウロしていた。
 昨日の「お茶の葉裏部屋」は、まだ空室のまま。

 今夜はぼくが夕食を作ることになっている。たいした料理ではないが、ちょっと煮込みに時間が必要だ。犬の散歩は30分で切り上げた。その帰り道。

 ジョロウグモの巣網にアオスジアゲハの翅が掛かっていた(写真下)。

 胴体はクモに食べ尽くされてしまったのだろう。アオスジアゲハの水色の紋様が日没の陽射しに透けていた。
 つい数日前までツクツクボウシが鳴いていたが、さすがに秋も深まってきた。
昨日から、ぼくも長袖姿になった。まだまだTシャツでいける、と思っていたのだがそうもいかないのは、歳とったせいだろうか。
 
 そういえば、もうすぐ50歳の誕生日。おお、ついに!
 このホームページもオープンして5年目になろうとしている。

(写真上/E-3  ズイコーデジタル8ミリ魚眼)
(写真下/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)新開 孝

「相部屋、願いまあ〜す。」 2008/10/28(その1)
 畑の脇の草地には毎晩のように、チョウが集まる。そこはチョウにとって、ねぐらとなっているからだ。

 キチョウ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、キタテハ、そしてタテハモドキなどが常連の宿泊客だ。

 そのなかでも一番の顔馴染みは、キタテハとタテハモドキ。

 今日は、そのキタテハとタテハモドキが相部屋となっていた。お客が多ければそれも仕方あるまい。いつかはこうなる、そう思って見てきた。
 ではどちらが先客であったか?

 もちろん、ぼくは知っている。

 なぜなら、この「お茶の葉裏部屋」は、ずっと前からキタテハのお気に入りのねぐらであったのだ。

 キタテハもタテハモドキも、ねぐらの場所へのお好みはかなり共通している。毎晩、同じ場所に同じ個体がやって来ていることも多い。

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝

羽化脱皮 2008/10/28
 午前8時半、ツチイナゴ幼虫が背なかを下にした姿勢となった。

 これはいよいよ脱皮が始まるという兆候。
 今朝は幸いにして風がほとんどない。うちの庭でツチイナゴの羽化脱皮が行われるのは、これで何度目だろうか。何度も目撃しておきながら、これまで撮影のチャンスを逃してきた。
 羽化脱皮はだいたい午前中、気温が上がってきてから行われることが多い。
 暖かい時期には夕方のこともあったが。

 さて、背中が割れて羽化が始まったのは撮影待機に入ってから30分後(写真上)。

 グングン脱皮が進行して、新しい頭部が現れた(写真中)。


 体全部が抜けきって、翅も伸びきったのは午前9時58分ころ(写真下)。


 ツチイナゴの幼虫には、緑色と薄茶色をした体色の2型が見られる。しかし、いづれの体色であろうと、羽化脱皮してしまえば茶色の成虫となってしまう。ツチイナゴの成虫で緑色のものは見つかっていない。つまり「土イナゴ」という和名はそれに因むのだろうと思っている。真相は知らないが。

 さて、今朝羽化したツチイナゴは、6日前から絶食状態に入っていた。正確にはもう少し前からだと思われるが、ともかく羽化を前にして食事をとらず、ほとんどの時間じっとして過ごしていた。動けないわけではない。羽化する数時間前まで、危ういと感ずれば、ピョンとジャンプして逃げるだけの俊敏さもあった。
 したがって、羽化が近づいた幼虫を見つけた場合、できるだけ刺激を与えないように注意しながら観察を続ける。気温、風、雨などの気象条件によって、羽化日は2、3日程度ずれることもある。天敵や強風など、動かざるを得ない事態が生じない限り、大概はその落ち着いている近辺で脱皮するはずだ。

 ツチイナゴが脱皮する際の足場も重要。今朝の場合、セイタカアワダチソウの蕾みに足場を構えたが、見ていると落ち着きが無く、足場がしっかり決まらないまま、脱皮が始まってしまった。案の定、脱皮途中になって後ろ脚が両方ともぶらんと宙に浮いてしまった。なんと脱皮進行中の逆さになった体を支えているのは中脚一本だけ。
 
 危うい脱皮になってしまった!

 こういうとき、ヘタに救ってやろうなどと手を出すと、かえって失敗に至ることが多い。しかし、今朝はどうしても看過できなかった。せめて後ろ脚片方だけでも引っかけてやろうとピンセットで救出作戦を試みてみた。これにはたいへんな技量を要する。でも、なんとか無事にやりのけた。
 ミリ単位でピンセットや面相筆を扱うのは、昆虫写真家の得意技でもある。
といっても、今回の処置がきわめて危険だったのは否めない。運が良かったのかもしれない。それでも、例えばわずかなゴミが被写体の中に紛れ込んでいることに気付いたときなど、この得意技を駆使することは多い。ちいさな被写体を拡大撮影することがほとんどの昆虫撮影では、ちょっとしたゴミやほこりが命取りになる。デジタル写真だからあとでゴミ消しができる、そういうこともあるが、絶好の撮影条件!!というときに限って処理の難しい位置にゴミが写り込んでいたりするものだ。

 今回のような危なっかしい脱皮をつい前にも見ている。そのときは後ろ脚一本で体を支えていた。そんな状態になるとツチイナゴ本人も「これはヤバい!!」と感じているのだろう。ようやくしっかりしてきた前脚で、足場の植物に抱きつくようにして脱落を逃れようと懸命になっているのが、ひしひしと伝わってきた。

 ( 写真/E-3   50ミリマクロ+2倍テレコン )
 
新開 孝

ススキと柿 2008/10/27(その1)
 柿の木の梢が、ちょうど散歩道の頭上に覆いかぶさっている。
そこを通るたびに落ち柿があって、飼い犬「チョロ」のおやつとなる。そんなにうまいかい?と聞きたいくらいだが、夢中になって食べているからには、やはり美味しいのだろう。ぼくとて柿は大好きだ。

 プヨプヨでもまだ崩れていない落ち柿があったので、クロコノマチョウの餌用にと2個だけ持ち帰ることにした。うちの林でクロコノマチョウを呼び寄せる作戦に使うというわけ。

 ススキの穂もずいぶんと大きく目立ってきた。この場所は畑の畦道だが急斜面にある草地となっている。歩けばトノサマバッタがぴょんぴょんと飛び出してくる。

 (写真/E-520 ズイコーデジタル14−54ミリズーム)
 
 
新開 孝

カブトムシ 2008/10/27(その2)
 うちの林でもカブトムシの幼虫が元気に育っている。

 今月は来客が多く、そのたびにこの幼虫たちをお披露目してきた。新聞社のカメラマンに記者、そして大勢のお母さんたち。朽ち木を起こすたびにどよめきが起こった。「これでもまだ小さくて、この先もっと肥えますよ」と手のひらに乗せて説明してきたが、そのときからすでに2週間以上が過ぎた。
 
 今では、その幼虫たちもほぼ成熟に近い。

 カブトムシの幼虫が潜り込んでいる場所は、クヌギの朽ち木の下。朽ち木は地面と接しているところではもっとも柔らかく、もろい。朽ち木そのものを食べたり、土と混じり合った腐植土を餌にしている。
 クヌギは立ち枯れたものをぼくが切り倒したものだ。クヌギが立ち枯れた理由は、いろいろ複雑だと思うが、目に見える範囲で言えば、ミヤマカミキリによる食害も一つかもしれない。もっともミヤマカミキリが産卵する時点で、クヌギの健康状態はあまり芳しくなかったのではないだろうか。

 うちの林にはそのようにして元気を失ったクヌギが何本かある。いづれ立ち枯れてしまうのだろう。その一方、でっかいドングリが「ぼてっ!」と大きな音を立てては落ちてくる。ついぞやはぼくの頭を直撃して、かなり痛かった。やはり丸刈りにするとこういうときは痛さも倍増する。
 落ちたドングリは育苗して育てれば、新しいクヌギの樹として林を再生することになるだろう。といっても、それは10年もそれ以上も先のことだ。

 うちの林のクヌギはすでに10〜20年以上の樹齢と思われるので、本来なら伐採して萌芽更新する時期だろう。伐採を15年〜20年おきにするとして、これを数回繰り返し、100年も経れば、クヌギも寿命を終えるそうだ。

 ( 写真全て/OLYMPUS E-520  8ミリ魚眼 )


新開 孝

はやにえのシルエット(散歩写真) 2008/10/24(その1)
 


 

中段の写真はショウリョウバッタの頭とおしり。


(写真全て/E-520  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝

西の空とサルトリイバラの実(散歩写真) 2008/10/24(その2)








(写真/E-520  上/ ズイコーデジタル14−54ミリズーム
         下/ ズイコーデジタル50ミリマクロ   )

新開 孝

i-Mac、ついに、、、、! 2008/10/24(その3)
 8月ころから不調が目立ち始めたデスクトップパソコンのi-Mac。

 このところさらに症状が悪化し、仕事をしているというより、パソコンいじりで単に時間をダラダラ費やしているだけのことが多くなった。そこで思い切って、HDの初期化を行い、OSの再インストールから立ち上げてみた。
 i-Macはネット関連の作業さえこなしてくれれば良いので、余計なソフトは一切積まないようにしてみた。

 さて、それで調子はどうなったかと言えば、、、、、。じつは、以前となんら不調に変わりはなく、すんなり起動できないこともあれば、フリーズも頻繁に生じ、まったく仕事に使えない。さすがに策も尽きた感がするし、あれこれいじっている時間も無い。
 とりあえず、ノートパソコンのPowerBook G4をi-Macの代替として据え置き、i-Macにはもう触れないことにした。つまり封印したも同然。

 写真や動画データを扱うメインパソコンは、Windowsのバイオだが、それを多少は補完していたi-Macがなくなったのは痛い。PowerBook G4では画像処理する作業にはすでに力不足であり、せいぜい原稿書いたり、ネット関連の作業しか使えない。

 PowerBook G4がいつまで持ちこたえてくれるだろうか。もしもこのノートブックまで不調になったら、Macの新規のパソコンを選択するかどうかは、ちょっと真剣に考えたいところだ。
 ともかくパソコンで躓くと、たいへんストレスが溜まる。文章を書くためにキーボードを打つのは苦にならないが、モニターの前で他の作業をしていて楽しいことはない。

 数年前、クラッシュしたMac対応HDDがある。そのときもかなり焦ったし、業者に復旧を委ねてみたところ、復旧できたデータはわずかしかなかった。120GB近くの写真データをほとんど失ってショックだった。しかし、わずかなデータであっても、業者からもらった救出リスト中にはどうしても失いたくない写真もあったので、復旧費用は15万円以上もしたが支払った。辛い出費だった。

 ところが、つい最近のこと、救出データの納まったHDDを何気なくWindowsのバイオにつないでみたところ、なんと!ほとんどのデータが復旧できていたことが判明した。業者はなぜこのことに気付かなかったのか不思議で仕方がない。不思議なのはまあ良いとして、これはほんとうに嬉しかった。さっそくブルーレイディスクにバックアップをとったのは言うまでもない。Macだと読めなかったデータが、Windowsでは事も無げに浮上してきたのであった。

 告白した彼女にふられ、別の男性と結婚したとてっきり思いこんで落ち込んでいたら、数年後に彼女がフラリと目の前に現れ、、、、、、、そんなドラマチックな場面を思い描いてしまう、、、、ほど嬉しかったというわけ、です。

 まあ、しかし、いづれにせよパソコン一台では仕事上差し支えるので、考えたくないけれど、考えないといけない状況となってしまったのは、やはり辛い、と。
 

 新開 孝

キョウチクトウスズメ 2008/10/23
 キョウチクトウスズメの幼虫が蛹になったのは1週間ほど前のことだ。

 この幼虫はある方からいただいた。幼虫が見つかった場所は宮崎市南部にある公園のキョウチクトウ。いただいた幼虫は2匹。どちらもすでに終令だった。キョウチクトウの葉をモリモリ食べて1週間ほどしてから蛹となった。キョウチクトウは意外にもうちの近辺では見つからず、餌探しに奔走した。

 幼虫の頭部や胸部には寄生バエの白い卵が数多く産みつけられており、はたして無事に羽化できるのかどうかは怪しい。とくに一匹は寄生バエの卵からウジが体内に侵入した痕跡がはっきりあった。蛹にはなったけれど、羽化することなく寄生バエの成虫が出てくるやもしれない。

 キョウチクトウスズメ幼虫が見つかった場所ではまだ若い幼虫もいたらしい。自分でも探しに行こうと考えていたが、他の仕事のことで動けなかった。少し残念だ。

 寄生バエの産卵を受けたからといって、必ずしも幼虫の運が尽きたとも限らない。寄生バエの卵がふ化しなかったり、あるいはふ化してウジが幼虫体内に入ったとしても、幼虫自身の防御反応でウジの活動を阻止することもあるからだ。

 ともかくも、写真の蛹が無事に羽化することを期待したい。

(写真/OLYMPUS E-3  マクロ50ミリ ストロボFL36R×3灯、スレーブ発光)


 『カメラは大事に扱うべし!』

 ぼくのカメラの扱い方は、かなり粗暴らしい。らしい、というのは自分ではあまり自覚していないからだ。
 先日、ズイコーデジタル35ミリマクロレンズを修理に出した。ヘリコイドがガチンと引っ掛かるようになってうまく作動しなくなったからだ。その修理経過報告を昨日教えてもらった。すると、レンズの中に細かい砂がかなり入っていたようだ。じつはそれ以外にもカメラボディをこれまでに2回、修理に出している。そのときの細かい修理状況を聞いていないけれど、どうもぼくのカメラの扱いが乱暴ではないかとの印象を、修理担当の方は抱いているらしい。「アイツ、またかあ!」と怒ってるのかもしれない。

 たしかに野外撮影で、地面にカメラを置いたままあちこち歩き回ったりすることもよくある。もちろん土や砂の地面ではなく、草の上に置くようにはしている。ま、しかし草の上でも砂やほこりにまみれているだろうから、やはりこれは粗暴な扱い方かもしれない。いつぞやは、阿蘇の牧草地でうっかり置いたカメラの所在を見失い、ずいぶんと探し回ったこともある。このときはちょっと焦った。

 カメラではないが、朽ち木割りを三脚でやったことがある。ジッツオ三脚なら丈夫なはずと、ガンガンやっていたら、同行の虫屋さんから「新開さん、なんぼなんでも、それはヒドいで!カメラマンがそんなことするかいな。」と嗜められた。
 そういえば、このときの夜にも「新開さん、カメラマンやろ。サキシマハブが目の前におって、そやのに超広角レンズ一本だけでどうするん!!」
 たしかにその夜、交換レンズは広角一本だけしか携えなかった。ある虫を撮影する画角を絞り込んで、きっちりと決めていたからだが、まさか憧れのサキシマハブが足元にとぐろを巻いているなどとは、想定外だった。恐る恐る腕をいっぱいに伸ばして撮影したのだけど、やはり全然接近できていなかった。

 カメラやレンズはたいへんデリケートな道具であることは言うまでもない。その周辺機材であるストロボなども。したがってぼくも、それなりに気を使っている。気を使いながらも、野外で活動していると機材を完全には、かばいきれないことも多い。どこかで砂やホコリにまみれる瞬間がある。水はさすがに極度に注意しているが、そのように屋外使用が中心の機材については、できるだけ防塵、防滴構造にして欲しいと、カメラメーカーには望みたい。

 ここまで書いて、そういえば、思い出した!

 今修理に出している35ミリマクロレンズ、この間地面に落としたナ。それで
土まみれになったとよ。あのときか。故障の原因は。
 今年は魚眼レンズもアスファルトの地面に落として、エライことになったし、「扱い粗暴にて要注意!!」という警告?を真剣に受け止める必要がありそうだ。

※ 新開への連絡先はこちらまで↓
  yamakamasu@shinkai.info


 
新開 孝

水生昆虫 2008/10/21(その1)
 三股町に住むようになって、驚いたことの一つが田んぼをスイー、スイーと泳ぐコガタノゲンゴロウの存在だった。その泳ぐ姿が、またじつにカッコいい!

 5月から6月にかけて、早苗が風になびく水田の泥底から、キョトンとしたような表情でコガタノゲンゴロウがぼくを見上げている。
 陸の畦道から覗き込む、ぼく。そして田んぼの水底から眺めているコガタノゲンゴロウ。両者を隔てているのは分厚い空気層と薄いわずかな水の層。

 水生昆虫は水の中でこそ命が輝く。

 水の中の生活。これは昆虫写真のなかでもかなり技術を要する分野ではなかろうか。

 水環境をいかに表現するか。

 こういうとき「ライブ感」という言葉が、とても重要な気がする。

 そう「ライブ感」だ。

 水生昆虫の撮影というと、どうしても水槽内での撮影が多くなる。しかし、当然、そこでは「ライブ感」とは程遠くなりがちだ。昆虫の姿だけでなく、その昆虫にまとわりつく水中世界をどう切り取ってくるか、そこがカメラマンの腕の見せ所ともなる。

 コガタノゲンゴロウとの出会いで、ぼくも少しは水生昆虫に向き合ってみたいと思うようになった。

 だからといって、売れ線の水生昆虫写真を水槽セットで大量生産する気はしない。すれば売れることもよく知っているが、ひねくれた昆虫写真家も一人くらい、居てもいいではないか。

(写真/E-3  ズイコーデジタル50ミリマクロ)

新開 孝

朝の訪問者 2008/10/21(その2)
 玄関に出て見上げれば、こちらを見下ろす影あり。

 BATMAN!?新開 孝

朝の訪問者 2008/10/21(その3)
 玄関前をせわしく舞っていたのは、ルリタテハだ。
 朝陽を浴びて日光浴しては、また力強くはばたき次々と場所を変えていく。翅も
綺麗でおそらく羽化してから日も浅いと思えた。ルリタテハが翅を拡げた写真は樹液に来ているときのものがほとんど。したがって今朝のチャンスは捉えておきたい。
 そこでシグマ105ミリマクロレンズをE-3につけて、ルリタテハをちゃんと撮影しておくことにした。フォーサーズだと210ミリマクロに相当する画角だ。ルリタテハはたいへん神経質だから、距離をとりたい。こういうときには望遠マクロの出番だ。OLYMPUSズイコーデジタル50-200ミリズームもよく使うが、今朝の場合、かなり接近できることも予想されたから等倍まで寄れる105ミリマクロにしてみた。

 が、予想に反して今朝のルリタテハはかなり気難しい。いかに忍び足で接近しようとも、こちらの動きを察知してすぐに飛び立ってしまう。ついには屋根を飛び越えて姿を消してしまった。
 他に撮影の準備なども控えていたから、諦めようかと思っていたところ、ふたたびルリタテハが玄関前に戻ってきた。そして、ぼくの長靴に止まってしきりと口吻を伸ばし始めた(写真上)。
 さらに玄関前をゆっくり舞いながら、玄関マットや玄関網戸に止まって、またもや口吻を伸ばす。いったい何が染み込んでいるのだろう?ルリタテハは夢中になって吸い続けるようになった(写真中、下)。そうなると、いくら近づいても平気だ。

 (写真上、中/E-3  シグマ105ミリマクロ)
 (写真下/E-3    ズイコーデジタル8ミリ魚眼)新開 孝

キオビエダシャク 2008/10/20(その1)
キオビエダシャクの記事が続く。
 
 今日は日射しが強く、空を見上げれば夏雲が浮かんでいた。けっこう暑い。
 午前中からうちの回りでも、キオビエダシャクがビュン、ビュン、飛び交っている。たしかに昨年には見なかった光景だ。

 田んぼでは稲はざがにぎやかに並ぶようになった。そしてその田んぼの周辺では放置された耕地にセイタカアワダチソウが繁茂している。ずっと昔なら、こんな光景はあり得なかっただろう。ずっと見渡すかぎりに、田んぼや畑が続き、山はあちこちで伐採されて炭や薪の供給源となり、萌芽更新が盛んに行なわれていたことだろう。

 いったい日本の農業はどうなってしまうのだろう。農業無くして、国は生きていけないはずだが。

 さて、少し前ならとても違和感があったであろう写真の光景も、今やこれも定着しようとしているかのようだ。

(写真/E-3  50ミリマクロ)
新開 孝
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