| 畑の脇の草原でキタテハのねぐらを見つけた(写真上)。 キタテハのねぐらは葉っぱの裏とか、夜露や雨風を多少は凌げる場所に見つかるが、今朝見つけたねぐらはいかにも安直な場所と思える。しかし、キタテハの姿は回りに溶け込んで、隠蔽擬態としては効果があるだろうか。
キタテハは触角を翅の間に隠しているからまだ目覚めていないのだろう。日はとっくに昇っているが、厚い雲があって日射しが弱く気温が低いせいだろう。
キタテハが止まっている植物は、「ヤマハッカ」。 シソ科で名前に「ハッカ」とあるが、いくら葉っぱを揉んでも、何の香りもしない。 花の上唇は浅く4つに裂け、下唇はボート型で内側に巻いて中にめしべと4本のおしべが包み込まれている(写真中)。
茎は四角で稜に下向きの毛があり、葉は対生し、葉の柄にはひれがある(写真下)。
植物の名前調べは、ざっと全体像の写真合わせで間に合う場合もあるが、できれば葉や茎の特徴などの仔細がわかるような部分写真も撮影しておくと、あとあと正確な名前調べができる。
(写真上/E-300 14-54ミリズーム) (写真中、下/E-330 35ミリマクロ+1.4倍テレコン) | |