| ルリクチブトカメムシ 2007/10/12(その1) | | 庭や周辺の草原ではシロヘリクチブトカメムシが多く、これまでにも何回か紹介したことがある。このところそのシロヘリクチブトカメムシの幼虫が多数見られるようになり、幼虫集団がどのような獲物を食しているか見ておこうと思った。
しかし、若い幼虫たちは草むらに潜むようにして暮らしており、日光浴しているときくらいしか姿が見えにくい。幼虫の姿を探しているうちに、ツツジの植え込みでルリクチブトカメムシを見つけた。
ルリクチブトカメムシは体長7ミリ前後と、体の大きさはカメムシの仲間では小型と言えるだろうか。本種は、おもにハムシ類の幼虫や、蛾類の幼虫を吸血する肉食カメムシであり、シロヘリクチブトカメムシの生活とよく似ている。
だいぶ昔だが所沢市郊外の草地で、マツヨイグサの一種に多数のルリクチブトカメムシの幼虫や成虫を見たことがある。そのときに撮影した写真の一部が、『カメムシ観察事典』(偕成社)のうしろの頁に掲載されている。 しかし、ルリクチブトカメムシの輝くような「瑠璃色」が写真では出ておらず、そのことが少し気に掛かっていた。 それで今日は「瑠璃色」を写してみた。「青藍色」とも言われるが、この手のメタリックな体色を写真で表現するのはけっこう厄介だ。
(写真/EOS-5D 65ミリマクロ 撮影倍率3.5×) | |