|  | | | 今朝は最初晴れていたが、どんより曇ってきたかと思ったら雨となった。しかもずいぶんと蒸し暑い。
昨日、シリアゲコバチが産卵していた竹筒を回収するつもりで玄関の外に出てみた。すると、竹筒の下側で雨宿りしているシリアゲコバチの姿があった。昨日と同じ個体ではないかと思う。別のメスならすでに産卵済みの竹筒に長居は無用だろう。 そうだとすれば、なかなかしぶとい。どれだけ産卵すれば気が済むのか?それとも数多くの産卵数に見合うだけの宿主が竹筒内には詰まっているということだろうか?それとも長く留まる理由が他にあるだろうか?
ともかくも竹筒内を割り開いてみたいが、今日は気分が乗らなかった。もう少し先送りすることにした。
(写真/E-330 50-200ミリズーム ストロボFL-50使用)
気分が乗らなかった理由は、犬のことが少し気掛かりだったからだ。
飼い犬は前にも書いたが、生後1年8ヶ月のメス。雑種だが柴犬の血が濃い。 飼い始めて2ヶ月ほどだが、昨日、不妊手術を受けた。開腹手術となるので入院して、今朝、引き取ったわけである。縫合した場所は広くテープを貼付けてあるが、どうしても気になるのだろう、うちに戻って1時間もしないうちに口で剥がしてしまった。 さらに犬によっては縫合糸を自分で噛み切ってしまうこともあるそうで、そうなる気配があるようなら漏斗状の首輪をはめなければいけない。首輪は病院まで取りに行くことになってはいるが、それは私の工作でもなんとかなりそうだ(お酒飲んだら取りに行かれへんとよ、、、)。しかし、漏斗状の首輪は犬にとってはたいへんなストレスとなる。できれば使いたくはない。 抜糸は一週間後だから、少なくともそれまでは気が抜けない。 だからときおり犬の様子を見に行く。できるかぎりスキンシップで相手してやる。昨日の朝から何も餌をとっていないので、少し元気も無いが、ごろんとお腹を上にして甘える仕草はいつも通りだ。 仕事をするにしても気が散ってしまうので、今日は標本の整理をしたり、部屋の片付けなどをしていた。いつ中断してもいいような作業だけをしていた。
犬の生活習慣はかなりきっちりと出来上がっていて、それを少しでも人間の都合で変えると、犬はそこで戸惑ってしまうようだ。
これまで夏場の日射しのこともあって、犬の居場所は3箇所を順繰りに移動させてきた。 まず夜は、林のへりに置いてある犬小屋の中で寝て過ごす。朝の散歩後、家の西側の縁側へと移動。ここで朝食を与える。午前中、縁側の日陰はとても涼しい。
正午過ぎ、こんどは家の東側、玄関横の日陰へ移動。 そして、午後6時頃、夕方の散歩後に犬小屋へと戻り、夕食を与える。
この毎日の習慣は犬にとってはたいへん重要らしい。鎖をはずすと、待ってましたとばかり、さっさと自分から率先して次の場所へと力強く歩む。
ところが今日は、夜になって犬小屋を玄関脇に持ってきた。犬の様子をときどき見るため少しでも傍に置いておきたかったからだ。しかし、どうやら犬は落ち着かない様子で、小屋には入らず外のコンクリートの上にずっと坐っていた。
これと同じ事は、じつは前にも一度経験があった。なるほど、寝場所が変わるということが、とても嫌なのか、戸惑う一方なのか、ともかく神経に触るようだ。 それではということで、暗闇のなか林のへりの所定の位置へ犬と犬小屋を移動してみた。
人間なら術後の翌日など、少しでも体を動かせば縫合痕が痛むと思うが、その気持ちからくる同情、憐れみがどうしても先に立つ。それも仕方が無いが、かと言って、私が犬小屋の横でずっと過ごすというわけにもいかない。(昆虫なら室内に持って来れる場合が多い。そしたら寝袋で添い寝もできる。昆虫に添い寝、というのもちょっと、いやかなり変態っぽいが、それも私の仕事のひとつだ。)
チョロは若い。しかも手術前の血液検査でもじつに健康体であることがわかった(毎晩、酒飲んでいたら、こんな数値にはならんだろうなあ、と思いながら獣医さんの説明を聞いていた)。 フィラリアに感染していようと、マンソン裂頭条虫をお腹のなかに宿していようと、ともかく元気で過ごしている。健康なのだ。(さすがにカエルを食べるのだけは禁止にしたが) その逞しさを思えば、あまり心配することもないかもしれない。でも、夜中に一度は様子を見に行こうと思う。
 | |