| サンパック PF20XDについて 2007/09/17(その1) | |  | | | 先日、 PF20XDについてテストをしたのは室内であった。これではスレーブ機能のチェックが甘くなる。肝心の野外撮影ではどうだろう。
今日はそこで、野外に出る前に、まずは窓際の明るい場所で発光テストをしてみた。
すると、なんと!スレーブ機能が働かない。
室内側にスレーブセンサーを向けてもそれでも発光できない。ある程度の明るさがある場所では、 PF20XDのスレーブ機能が働かないということだろう。部屋の真ん中あたりの薄暗いところまで下がると発光する。
次にスレーブセンサー部分に煙突をかぶせて、外光の影響ができるだけ少なくなるようにしてテストしてみた。すると窓際の明るさでも発光するようになった。 ならば、野外ではどうだろうか。
今朝は薄曇りで太陽の直射光は拡散して弱い。ハクバのデジタルスレーブストロボや各メーカーのスレーブセンサーなら、問題なく発光できる条件だ。 しかし、 PF20XDはまったく発光しなかった。どのようにセンサーの角度を変えても発光しない。
したがって PF20XDは、明るい野外では使えない、と言える。
薄暗い森の中などでないと、使えないのだ。これは困る。さっそくメーカーに問い合わせてみるつもりでいる。できればセンサー部分の感度改良をしてもらえればと思う。その結果はまた報告したい。
以前にもこの「ある記」でNikonのあるレンズについてマクロ撮影への応用例を書き込んだら、何人かの方が買いに走ったようだ。ある方などはそのレンズを3本も買ってしまわれた。そのレンズについては、そこそこ使えるのであって、実際にあるセミプロ昆虫写真家の方はそのレンズを使って素晴らしい写真を公表している。 ある製品について、評価を下して買う買わないの決断は、各個人の責任によると思うが、今回の PF20XDにつていは、私の行なったテストがまだ全て完了してない段階で書き込んでしまい、勇み足となってしまった。
PF20XDは2台購入し、その2台ともが同じテスト結果となった。したがって個体の癖と考えるよりは、 PF20XDの製品特性と捉えたい。ほんとうに残念な結果だ。
今日はできるだけ急いで、この記事をアップすることにした。もちろん、すでに PF20XDを使用された方で、「いやいや PF20XDは野外でもちゃんと使えますよ。新開の買ったのはハズレだったのですよ」、とのご指摘でもいただければ嬉しいが、その期待はあまり持てないような気がする。
さて、写真は、E-500の内蔵ストロボに万一トラブルが生じたとき、 PF20XDが代用ストロボとして使えるかどうか試してみた。
PF20XDの発光部は下に向かないので、光りを下向きにするためにNikonのマクロシステムの発光アダプターを被せてある。これで35ミリマクロ+1.4倍テレコンの組み合わせの最大倍率まで、ちゃんと光りが回ることがわかった。 ただし、アダプターをかませてあるので、光量はマニュアルフル発光で、ISO200だと絞りはF11が限界。ISO400に上げて使えば光量を落とせるし、あるいはF16まで絞り込める。
が、しかし 昆虫撮影において、PF20XDがスレーブストロボとして野外で使えないとなると 、私にとってPF20XDを持つ意味が無い。
 | |