| | | | ツチイナゴの成虫はだいぶ数が減ってきているが、今は若い幼虫がやたらと多い。
ツチイナゴのふ化ピークは少し前だったようだが、うちで飼っていた卵は今朝になって一斉にふ化していた。部屋の中は涼しいので、野外よりふ化日が遅れたのだろう。
さて、草むらに佇むツチイナゴ幼虫の顔は、なんだかうれしそうに、そしてにこやかな気分にあるように見える(写真上)。 (見ようによっては今にも泣き出しそうな、悲しい気分とも。)
ところが、正面から横向きに回り込んで見てみると(写真下)、
まるで別人?のようだ。自信に満ちている。凛々しい!?
(写真/EOSキッスデジタルN EF100ミリマクロ)
『昆虫の気分』
昆虫に気分があるかどうかはわからないが、アシナガバチを撮影していて、彼らがときに興奮する様子は手に取るように伝わってくる。 前脚を宙に高く上げ、翅を細かく震わせるという、はっきりとした仕草を見せてくれるからだ。
興奮する、という表現を使う事が科学的に正しいかどうかは置いといて、ともかく、その興奮度が高まるにつれ、巣にいる他のメンバーもしだいに同調していくのがわかる。
そうなってくると、ヤバイ! ここで、引き際のタイミングを誤ると、アッと言う間も無く、空中からの総攻撃を受ける。先日、迂闊にもこの攻撃を受けてしまったが、レンズに装着していたケンコーのディフューザー「影とり」が楯となってくれ、危うく難を逃れる事が出来た。「影とり」の白い布に、パラパラというハチのぶつかる音が何度もした。「影とり」がなかったら、私は顔面にハチの攻撃をまともに受けていただろう。
ところが今日は、彼らの興奮する様子を見る事が出来ない状況で、いきなり総攻撃を頭上から受けてしまった。逃げながら何匹かは腕を振り回して追っ払ったが、一匹が首筋を刺した。「あいたたたーっ!!」と思わず叫んでしまった。
私のすっとんきょうな悲鳴は、台所まで聞こえたようだ。嫁さんが笑いながら「ハチに刺されたの?」と様子を見に来た。
ハチが一斉に攻撃をかけてきたのは、私が巣のついている木を、おもいっきり揺すってしまったからだ。揺すってしまったのは故意ではなく、手元が狂ったからで、だから突発的な事故ともいえる。
これで、宮崎に来てからハチに刺されたのは3回目となる。最初はオオモンクロベッコウ、2回目はヒメベッコウの一種、そして今日のキボシアシナガバチだ。
次は、オオスズメバチ!? それだけは避けたい。
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