| キノコバエ科の一種の謎(その2) 2007/07/02(その2) | | 謎の昆虫のもっとも興味深いことは、幼虫の餌が何であるかだろう。
幼虫の頭部を激しく振る行動や機敏な行動から、捕食性なのかもしれないと思われた。実際、粘着網に引っかかった獲物を食べるというグループもいるようだ。
しかし、今日の観察では捕食する場面は見る事が出来なかった。さらによく見ていると、激しく頭部を振る行動は、粘着網を張り巡らす行動ではないか?とも思えてきた。糸は非常に繊細であり、それで一定の面積をこしらえるには、頭部の激しい運動も必要かと感じる。 幼虫の頭部はいかにも小さく、捕食するような大アゴの形態とは違うようだ。むしろ菌類を食べているのではないか、と思わせるふしもある、
そこで食性を確かめるべく、倒木に生えていた菌類とともに幼虫を数匹、持ち帰ってみた。
写真は、前蛹。このようなハンモック型の糸にぶらさがる理由はまだわからないが、幼虫時代に張り巡らした粘着網をよじった結果できたことは間違いない。 | |