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鹿児島県、霧島町、財部町 2007/06/29
 今日の天気は雨が激しく降ったかと思えば、夏空になり、また曇り、そして小雨が降りを繰り返し、きわめて不安定な一日だった。

 鈴木さん、仲瀬さんたちの滞在最終日ともなり、少し遠出をして霧島山の南側の裾野あたりを巡ってみた。結局、鹿児島県の国分町、霧島町、財部町(たからべ)を通ったことになる。

 田んぼの中に取り残されたような廃屋(写真上)は、何か懐かしい気がした。私が幼少の頃に記憶のある建物だ。ちょっとわがままを言って、ここで撮影をさせてもらった。


ある渓谷の倒木で、とても興味深い虫を見つけた(写真下)。本種に関しては今後も観察を続けて、いづれ整理してからアップしたいと思う。この虫は、久しぶりに出会った珍虫クラスに入るだろう。とにかく奇妙な生活を送っているようだ。

(写真上/OLYMPUS  E-330  14-54ミリズーム)
(写真下/OLYMPUS  E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)


新開 孝

林道 2007/06/28(その2)
  今日は午後から隣の山之口町へ行ってみた。
 午前中、私がうちで仕事をしている間に、鈴木さん、仲瀬さんお二人がいい感じの林道を見つけてくれた。お二人が現地に入ったときはかなりの雨だったようだ。しかし、うちの周辺では雨はほんの少しパラ着いた程度で、南九州地方は朝から局地的に土砂降りとなっていたようだ。

 午後から三人でふたたび林道を訪れてみると、夏晴れとなった。狭い林道沿いには照葉樹林が残されており、朽ち木の倒木なども多い(写真上)。

 アラカシの大木にサルノコシカケ(クロサルノコシカケ?)(写真中)が生えており、その下の樹液にはネブトクワガタのオスが頭を突っ込んでいた(写真下/黒光りしてわかりにくいが、ネブトのお尻が見えている)。

 ●前に戻ると、同じ林道で見つけたキノコで、タマゴタケ、イグチ類の一種の写真も出ています。

(写真上/OLYMPUS E-330  8ミリ魚眼)
(写真中、下/E-300  14-54ミリズーム)
新開 孝

キノコ2種 2007/06/28(その1)
 タマゴタケ(写真上、中)は小さかったが、イグチの一種はかなり大きく傘の直径は20センチ近くあった。

(写真/OLYMPUS E-330 上/8ミリ魚眼、中/50ミリマクロ、下/14-54ミリズーム)新開 孝

アシダカグモ 2007/06/28
 徘徊性のクモとしては、大きい体のアシダカグモ。

今朝、家の外壁でトノサマバッタを捕食しているところを見つけた。どういうきっかけでトノサマバッタが捕まってしまったのだろう。
 庭にはときどきトノサマバッタの跳ねる姿も見かけるが、彼らが家壁に止まった瞬間、運悪く隙間に隠れていたアシダカグモに見つかったのだろうか?

 食べ終えてポロリと落とされたトノサマバッタを仔細に見れば、うっすらとクモの糸が絡んでいる。もしかしたら他のクモの巣に掛かってもがいていたトノサマバッタを、アシダカグモがさっさと持ち去ったのではないだろうか?クモの巣の主には、あまりにも獲物が大き過ぎたのかもしれない。

 で、落っことされたトノサマバッタの死骸にはすぐにオオズアリの一種がたかっていた。そして十数分後には巣へと運び去られていった。

(写真上/EOS-5D 100ミリマクロ)
(写真中/OLYMPUS E-330  8ミリ魚眼+1.4倍テレコン)
(写真下/OLYMPUS E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

トワダオオカ 2007/06/27(その3)
 隣町の山之口町にあるフィールドに行ってみた。ここには小さな神社がある。
今日も鈴木さん、仲瀬さんと同行。

 スダジイの幹に静止していたトワダオオカを鈴木さんが最初に見つけた。体長は1センチ以上もある大型の蚊だ。こんなでっかい蚊に刺されたらきっとものすごく痛いだろうが、本種は吸血しない。

 撮影しているうちに2匹目も見つかり、一旦飛んでしまっても、また同じ様な場所に戻ってくる事がわかった。どうやら巨樹スダジイにあるうろの中でボウフラが育っているのではないか、と思えた。

 トワダオオカのボウフラは、他のヤブカなどのボウフラを食べて育つ。 

(OLYMPUS E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

トゲナナフシの幼虫 2007/06/27(その2)
 宮崎に来てからずっと探していたトゲナナフシにようやく出会えた。
すでに大きく成長しているが、まだ幼虫期だ。

 トゲナナフシはそれほど珍しいわけではないが、いざ探してみるとなかなか見つからなかった。昼間はこうして脚を身体にぴったりとくっつけて休んでいるので、見つけにくいのだろう。

(OLYMPUS  E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

蛹探し 2007/06/27(その1)
 庭のキンカンは小さな木だが、少し前までモンキアゲハとナガサキアゲハの幼虫が、たくさん育っていた。

 数日前、ナガサキアゲハの前蛹が3つ梢で見つかったが、モンキアゲハの幼虫たちは、みんなキンカンから姿を消してしまった。

 今朝になってナガサキアゲハの前蛹3つは、無事に蛹化していた。昨夜、降った雨で雨滴を身にまとっている。一旦、目を離すと蛹は葉っぱに紛れてしまい、探すのにも苦労する。

(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

スカシカギバの幼虫 2007/06/26(その3)
 クヌギの葉表に鳥の糞そっくりの幼虫がいた。

 体を半分に折り曲げた格好で休んでいるところなど、じつに念入りな擬態だと思う。

 今日はギンシャチホコ幼虫(その2)も見つかったり、ノコギリクワガタ(その1)が飛んで来たりと、その度に飼育昆虫の世話が中断して午前中があっという間に時間が経ってしまった。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ギンシャチホコの幼虫 2007/06/26(その2)
 コナラの梢でギンシャチホコの幼虫を見つけた。

 敷地のコナラで大きいのは3本しかないが、仕事をする上ではたいへん助かっている。このコナラでもヤママユを袋がけで野外飼育しており、その世話をしている最中にギンシャチホコ幼虫と目が合った、というわけだ(もっとも幼虫の視界はおそらく人の姿を認識できないとは思う)。

 彼らの姿も葉っぱに擬態しているようだ。体の模様は虫喰いあとに見える。

 (EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ノコギリクワガタ 2007/06/26(その1)
 ノコギリクワガタのメスがうちの玄関の灯りに飛来し始めたのは3週間程前。
 さらに1週間前の夜には、敷地内のアカメガシワ樹液に大きなオスが来ていた。

 今日は袋がけで野外飼育しているヤママユの世話をしていると、ノコギリクワガタのオスが飛んで来て、私の足下にころがるように着地した。

 なかなかカッコいい。どうやらそのうち飛び立ちそうなので、しばらく待ち構えていると、前翅をもぞもぞさせてから一気に上空へと飛び立っていった。

 うっかりカメラの設定を連続撮影にしていなかったので、残念ながら飛び立った空中での姿が写らなかった。もっとも内蔵ストロボでは連写は無理なのだが。

 外付けストロボを高速連写モードで使うため、積層電池パックも久しぶりに用意してみたが、肝心の積層電池をまだ購入していない。

(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

ミツノゴミムシダマシ 2007/06/25
今日は日南市方面に行ってみた。

 ある森で朽ち木を起こしてみると、その裏側にキノコがついており、そのすぐそばにミツノゴミムシダマシがいた。体長は16ミリくらい。

 本種の頭部にはカブトムシのような角が生えており、眼の近くに生えている2本の角には茶色の毛束がついている。不思議な雰囲気のする虫で、幼虫も面白い色彩をしているようだ。

 この場所では、テングタケ科のキノコも見つけた。

新開 孝

コウモリガの幼虫 2007/06/24
 うちの敷地内にあるコナラは3本ほどしかないが、樹液を期待して先日、下草刈りを行なった。ここ南九州ではクヌギは多いが、コナラはきわめて
少ない、と感じる。

 そのときに、コウモリガの仕業と思われる繭蓋をいくつか確認できた。

 それで、もっとも細い枝を割り開いてみると、中には坑道があってコウモリガと思われるでっかい幼虫が一匹入っていた。

 うちのアカメガシワから出る樹液も、そのコウモリガ幼虫の仕業であるようだ。彼らは糞をする際、あらかじめ大きくえぐっておいた穴を、糸と木屑で固めた繭蓋で覆い隠す。糞をするときにはこの繭蓋をぶち抜いてから外界へ糞を放り出し、そのとき出来たほころびはすぐにでも修繕するのではないか、と想像する。

 そしていよいよ羽化に際しては、蛹自ら体を捻って動き、この繭蓋から体半身を外に乗り出してから羽化するのであろう。


 コウモリガは、まだまだわからないことだらけの興味深い虫である。

(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)


 今日も、鈴木、仲瀬さんコンビと午後からは一緒に動いたが、スコールのような雨が昼過ぎころから続いた。
 しかし、その割にはいろいろと面白い虫に出会え、話題が尽きなかった一日だった。


新開 孝

アオカナブン 2007/06/23(その3)
 今朝から昆虫写真家の鈴木知之さんと、ライターの仲瀬葉子さんお二人が、私のうちに遊びに来てくれた。先日、群馬のフィールドを一緒に巡ったお二人だ。

 今日はあまり時間もないので敷地内を少し案内してから、すぐ近くの枡安森林公園に行ってみた。

 鈴木さんが樹液に来ているアオカナブンを見つけてくれた。アオカナブンを見るのはほんとうに久しぶりだ。

 樹液の出ている木は、3人とも名前がわからず、まだ調査中(調べた結果、アキニレだろうと思う)。

 写真下は、アオカナブンを激写するお二人。

 (OLYMPUS E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ヤハズハエトリ 2007/06/23(その2)
 明るいススキの原で見つけたのが、ヤハズハエトリのオス。

 けっこう綺麗な模様が目をひく。

 ところがメスはまるで別種のようで、実際、オスクロハエトリという種類にそっくりらしい(『日本のクモ』新海栄一 著/文一総合出版)。

(OLYMPUS E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝
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