| ゲンジボタルの話題がもう一週間以上前からラジオやテレビでよく取り上げられ、やはり九州は早いなあ、と感じていた。こちらでは5月の半ば頃から成虫が現れるようだ。
うちの近所にもゲンジボタルの発生地があると、地元の方から教えてもらってはいたが、なかなか夜に出歩くことができなかった。 ようやく昨晩のこと家族3人で、まずは近場ということで、すぐ下の田んぼへ行ってみた。するとけっこうな数、ホタルが飛んでいた。
「おお、久しぶりにダイナミックな光りの舞いだなあ」と感激していたが、どうも様子が違う。そこで、一匹捕まえてみたら、なんと小柄なヒメボタルであった。 ヒメボタルは初めて見るので、これには驚いた。
体長は6ミリ程度。その小柄な体にしては、点滅する光はかなり明るい。ゲンジボタルもやがて現れたが、やはり光り方がまったく違う。ヒメボタルの光りの明滅は、なんとも幻想的に感じるが、それは彼らがほとんど林の中か、林縁でしか活動しないせいかもしれない。ヒメボタルの幼虫は陸生で、薄暗い林床で生活しているようだ。
今夜は私一人で、機材をかついで再び田んぼに降りてみた。田んぼの背後に続く植林のなかで、午後7時55分ころからヒメボタルの光りがポツポツと宙を舞い始めた。 数は多いとは書いたが、しかし、群飛を林の外から撮影するのはほとんど不可能と思えた(写真上/ヒメボタルは画面左奥の林で明滅しているが、写真には写っていない)。
我が家のすぐそばにあるスギやヒノキの植林が、ヒメボタルの発生地になっていたとは、ほんとうに驚いた。
宮崎県内では、発生地が多いのだろうか。
(写真上、中/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン) (写真下/E-330 7-14ミリズイコーデジタルズーム/60秒露光、ISO400相当、ノイズリダクション使用)
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