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サツマヒメカマキリ、羽化するA 2007/05/10(その2)
 羽化したサツマヒメカマキリを白バックで撮影してみた。

 驚くと身を伏せたり、脚を体にぴったりくっつけて擬死をするのがヒメカマキリ科の特徴でもある。

 秋によく見つかるヒメカマキリの方が、もっと緑色が濃いが、体色が識別に役立つとは思えない。

(写真/EOS-5D  100ミリマクロ)新開 孝

トノサマバッタの幼虫、ふたたび 2007/05/10(その1)
 昨日、たくさん見つかったトノサマバッタ幼虫をあらためて、よく調べてみた。

 するとすでに体長25ミリに達する終令幼虫と思われる個体(写真上)もけっこう見つかる。

 また一方で、体長13ミリ足らずの若い幼虫(写真下)も多い。

 終令幼虫のふ化時期を遡って推測してみると、4月の中頃あたりだろうか。

(写真/EOS-5D  100ミリマクロ )新開 孝

トノサマバッタの幼虫たち 2007/05/09
 今日は熊本県の山間部に遠出する予定だったが、早朝になって急遽、室内撮影に変更となった。ビデオのハイビジョン撮影だが、一連のシーンを撮り終えるまで、間に6時間もの待機をはさんでの長丁場となってしまった。
 初めての撮影ではないが、生き物の行動には個体差やいろいろな条件が重なり、予想通りにはいかないものだ。

 せっかくの晴天にもかかわらず、室内にこもっているのはやはり辛いものがあるが、午後3時にはようやく解放された。時間はもうあまりないので、うちの近所の畦道を一巡りしてみた。

 すると足下から次々とトノサマバッタの幼虫たちが跳ねていく。しかし、次の瞬間には姿が見えなくなる(写真上、中:褐色型)。彼らはじっとしていることが、一番安全であることをよく知っているのだろう。とはいえ、私の歩く地響きにはじっとしておられないようだ。
 体の大きさはまだ1センチ程度。せいぜい2令か3令といったところだろうか(写真下)。

 (写真/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

薪割り 2007/05/08(その3)
 クヌギの立ち枯れ木から、これまで4匹のミヤマカミキリ幼虫を割り出した。うち2匹は無惨にも幼虫の体を切断してしまったが、どうやらいずれも前蛹のようだ。

 さて、本日も残った材を割ってみた。今回はホームセンターで平タガネを買い求めた。タガネもグリップ付きからいろいろあったが、一番安いシンプルなタイプにした。ハンマーは前からあった1.3キロのものを使ってみたが、これでちょうど良い感じ(写真上)。
 先日は薪割りナタをタガネの代用にしてかなり傷めてしまったが、タガネだとまったく問題無いし、これはけっこう効率も良い。しかし、重労働であることには変わりないようで、明日は遠出を控えていることもあって、薪割り作業は3本までとした。

 残念ながらカミキリムシの幼虫は出てこず、古いトンネルだけが断面を現したのみ。しかし、このトンネルを仔細に眺めてみると、材中心近くの縦トンネルにはところどころに横枝トンネルがつながっており、その横枝が樹皮近くまで来ていることがわかった(写真下)。

 これはミヤマカミキリ幼虫が、樹皮近くで食事するという記載に符合するのであろう。そしてこのような枝トンネルがあるおかげで、蛹室が樹皮から37ミリも深い位置にあっても、成虫が材の外へと無事に脱出できることが納得できる。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 

新開 孝

エゴノキとジャコウアゲハ 2007/05/08(その2)
 昨日に続いて、すぐ近くにある「桝安森林公園」に行ってみた。ここはうちから5分ほどの場所で、一番高い展望台でも標高は400メートルしかない。しかし、展望台からの眺望はよく、都城盆地が霧島山を背景に広く見渡せる。 ここでナイターを行えば、けっこう虫が来るのではないか、と思える。

 行き止まりの展望台に行き着くまでの途中は沢沿いの林道で、地面近くを舞うサツマシジミの姿が多い。カワトンボ、ミヤマカワトンボ、サナエ類など、トンボもいる。サツマシジミはサワガニの死骸で吸水していた。

 エゴノキはあまり多くないが、ふと見上げればすでに満開となっていた(写真上)。その白い花でジャコウアゲハのメスが盛んに吸蜜していた(写真下)。
ジャコウアゲハはうちの庭でも飛んでいたから、どこか近くに発生地があるのだろう。

 (写真/E-300 50ー200ミリズーム)新開 孝

ビー玉コガネ 2007/05/08(その1)
 朝は特別に用事がなければ、子供たちを県道沿いの集団登校場所の手前まで見送ることにしている。
 毎朝、家を出るのは午前7時で、晴れていればうちの谷戸沿いに朝日が射し込んでくる時刻だ。

 早朝はかなり濃い霧が立ちこめていたこともあって、畦道を歩くとすぐに靴がびっしょりになる。子供たちと別れてうちに戻る途中、「ビー玉コガネ」を見つけた。

 背中にビー玉を担いでいる本種は、きわめて短命だと言われている。次にまた出会えるかどうかも怪しい。まさに一期一会だろう。

(写真/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ヒメウラナミジャノメの交尾 2007/05/07
 庭でヒメウラナミジャノメの姿が目立つようになったのは先月中頃だったと思う。 ヒョコン、ヒョコンと上下するように低いところを飛び、シロツメクサなど、さまざまな花にもよく来る。

 庭で毎日眺めてはいたが、これまでヒメウラナミジャノメにカメラを向けることはほとんどなかった。しかし、今日は交尾するカップルがいたので、撮影してみた。やはり生活の一場面を見れば、どんな虫であっても大いに興味をそそられる。

 
(E-330  8ミリ魚眼+1.4倍テレコン ストロボ使用)
 
『畑は、一般人が購入できないという事情』

 昨日、隣の畑を買わないか、という話を持ちかけられたことを書いた。その夜、さっそく宮崎の叔父に相談してみると、農地というものは農業に携わっている人以外が、そう簡単には購入できないという説明を受けた。
 今朝には知人の方からも、そうした内容のメールをいただき、そのような事情を知らなかった私も嫁さんも、けっこうがっかりした。農業委員会からの許諾とか、購入できない詳しい理由は省くが、そこでともかく、土地の持ち主に地目をもう一度確認してみれば、やはり「畑」ということであった。農家の人ならそういう事情はよく知っているはずだと思ったが、どうやら長年、農業からは遠ざかっていたらしい。
 土地というものは、なかなか厄介だ。

 今日は、サルビア、あさがお、ヒマワリなどの種を買ってみた。もちろん庭に植えるためだが。
新開 孝

畑を買うべきか? 2007/05/06
 今日も朝から雨。昨日は雷がひどくて、そのうち近所に落ちたショックでうちは停電となった。これはびっくり。しかし、漏電遮断機が働いたせいであったから、すぐに復旧した。

 今日は早朝から室内でビデオ撮影を続けていたが、午後になってお客さんがみえた。その方はうちの敷地のすぐ下の畑の持ち主で挨拶にこられたのだが、お話を伺ってみれば、その畑の土地を買わないか、ということであった。

 畑はよく耕されていて、すぐにでも作物を植え付けることができる。面積は70坪程度だろうか。土地の価格を聞いてみれば、デジタル一眼レフカメラ1台程度の値段である。嫁さんも乗り気である。農地を新たに買い足すという発想はこれまでなかったが、隣地との関係を考慮すれば、これは買いかもしれない、と思い始めている。
新開 孝

ミヤマカミキリとシロスジカミキリ 2007/05/05
 昨日、シロスジカミキリの蛹室としてアップした写真は、どうやらミヤマカミキリであるようだ。以前の表記は改めておいたが、私の早とちりであった。

 シロスジカミキリは、ふ化してから3年目の秋に蛹室を作り、蛹で越冬したあと、4年目の初夏に羽脱する。したがって今の時期は、成長過程の幼虫であるか、蛹の姿で見つかるはずである。
 
 それに対して、ミヤマカミキリの幼虫は3年目の冬に蛹室をつくり、前蛹で越冬後、5月下旬ころ蛹化する。つまり、今見つかるとすれば、成長過程の若い幼虫か、前蛹の姿であるわけだ。

 切り倒したクヌギにはシロスジカミキリの特徴的な産卵痕がなかったことも考え合わせれば、今回のような誤認はしなかったはずだが、、、、、、。

 また幼虫の形態も写真のみでの絵合わせでは、正確さを欠く。きちんと図鑑の記載を読んで細かいチェックをしておくべきだった。

 さて、シロスジカミキリの幼虫期は前々から撮影したかったので、少し当てが外れたが、ミヤマカミキリの生態写真が撮れることは素直に喜びたい。
 いずれにせよ、シロスジカミキリの産卵痕がうちのクヌギにあるかどうか、調べなおしておきたい。

(写真/E−500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ミヤマカミキリの蛹室 2007/05/04
 昨日、クヌギの伐採木を覗いてみたら、ミヤマカミキリの幼虫が材トンネルから半身を出していた(写真上)。そっと引き出してみると、体は柔らかく動きはたいへん鈍い(写真中)。どうやら前蛹なのだろう。

 そこで今日は、切り出したクヌギ材を縦割りにしてみることにした。薪割りナタを大型ハンマーで打ちこ込んでみると、一本ではうまく割れたがすでにトンネルは古いもので、中に幼虫は居なかった。さらに2本目に挑戦したが、材は固くて途中までしか割ることが出来ない。さんざん苦労して、ナタが傷むだけなので、このやり方は断念した。

 切断面が荒くなってしまうが、思い切ってチェンソーを使ってみることにした。トンネルの断面口を目安に切り込みを入れていくのだから、まさに一発勝負である。ところが最初の試みで、トンネルの断面を見事になぞり、しかも蛹室に納まった前蛹がどんぴしゃり、姿を現してくれた(写真下)。

 これでうまくいけば、蛹化の様子や羽化脱皮などの撮影ができそうだ。蛹室はもう一つ切り出すことができたが(こちらの幼虫はチェンソーの歯が引っかかり体がつぶれてしまった)、二つの蛹室はいづれも樹皮から37ミリの深さに位置していた。羽化したあと、成虫が外へ脱出するのに、あまり材の深いところではたいへんだろうから、蛹室の位置決めには神経質になるだろうと想像できる。

 まだまだクヌギ材中には、ミヤマカミキリの幼虫が入っていると思われるが、いづれ成虫の羽脱シーンを撮影するため、そのまま放置しておくことにした。

(写真/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 
新開 孝

朽ち木に来たテントウダマシ 2007/05/03(その2)
 庭に積み上げておいたクヌギの伐採木に、テントウダマシの一種が来ていた。
オレンジ色の紋様が目立ち、とても特徴的なのですぐに種名もわかるだろうと思っていたが、図鑑を調べても該当種が見当たらない。石垣島に棲息するヨツボシヒラタテントウダマシがよく似ている。

(写真/E-500  35ミリマクロ)

新開への連絡はこちらまで、
yamakamasu@shinkai.info

新開 孝

長田峡とめがね橋 2007/05/03(その1)
 今日は、引っ越ししてから初めて近くのフィールドを訪れてみた。

 まずは沖水川に架かる「めがね橋」(写真上)。東京に住んでいたときから「めがね橋」のことは知っていたが、実際に行ってみて、ほんとうに我が家からすぐ近くで驚いた。
 川では子供たちがもう泳いでいた。年頃は中学生くらいだろうか。陽射しは強いが、川の水はかなり冷たい。三股町のこどもたちは、みんな元気でたくましく見える。
 川辺のヒメウツギの白い花では、タテハモドキが吸蜜に来ていた。他にも数匹が現れ、日光浴したり互いに追飛したりとにぎやかになった。

 沖水川をさらに数分ほど車で遡ると、長田峡である(写真中)。峡谷は狭いけれど深く、水量は豊かだ。峡谷に沿って細い遊歩道が設えてあって、のんびりと散策すると清々しい。
 今はシイやカシ類の花盛りで、風下に立つと香しい匂いが漂ってくる(写真下/画面奥は鰐塚山)。
新開 孝

庭の虫 2007/05/02
 昨日、庭に積んでおいたクヌギ伐採木で、さっそくゴマフカミキリが産卵していた(写真上)。これから先、どんな虫がこの伐採木にやってくるだろうか。楽しみである。

 オオゾウムシは多い。クヌギの樹にとまっていると、樹肌にすっかり溶け込んでしまう(写真中)。夜の灯りに来たものが、いつのまにか玄関に入っていたりする。オオゾウムシは刺激を受けると死にまねをする(写真下)。

(写真上/E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
(写真中/E-500 8ミリ魚眼+1.4テレコン))
(写真下/E-300 35ミリマクロ)新開 孝

ミヤマカミキリの幼虫 2007/05/01
 午前中はこんど出す写真絵本の原稿を書いたり、写真の調整をおこなったりしていて慌ただしく過ごしたが、午後からは庭に出ての力仕事だ。

 先日、立ち枯れていたクヌギをやっとのことで切り倒した。
 倒したはいいが、それを片付けなければならない。今日は、樹の上部4分の1程度を裁断して、材置き場に積んでみた(写真上)。画面右側の細い枝は別の常緑樹。わずかな量だが、これだけでもけっこう時間がかかる。おおまかな切断はチェンソーではかどるが、細かいところは手作業となる。

 クヌギの幹を切断していると、材の中心部にトンネルが開いていた。ミヤマカミキリ幼虫の仕業だ(写真下)。トンネルの縦断面を撮影するには、薪割り機でもないとたいへんだろう。

 今日もシロツメクサの花にはタテハモドキが来ていた。ここのところほぼ毎日、姿を現している。

 (写真/E-300  14ー54ミリズーム)
  新開 孝
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