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マツバウンランにやって来た虫 2007/04/23(その1)
 マツバウンランは北米原産の帰化植物で、うちのすぐ下の畦に群落がある。
この花は、これまで関東の武蔵野のフィールドでは一度も見かけたことがなく、ここ宮崎の三股町で初めて見たから、少し気に掛かっていた。

 例えば花は小さいがどんな虫が来るだろうか、と思っていたが、今日はモンシロチョウ(写真上)をはじめ、モンキチョウ、コアオハナムグリ(写真中)、マドガ(写真下)などの姿が見つかった。


(写真上/E-330 8ミリ魚眼+サンパックB3000S)
(写真中、下/EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)新開 孝

タテハモドキ、吸蜜にくる 2007/04/22(その2)
 宮崎県、三股町にある我が家の敷地内には、タテハモドキが棲みついていることは、以前から書いている。
 しかし、その個体数は今のところごくわずかと思われ、いつも見かけるのは1匹のみである。

 これまでは、まだ気温も低いこともあって、タテハモドキが姿を現しても、せいぜい日光浴をする程度のことで、花を訪れることはなかった。

 ところが今日は、庭のシロツメクサの花で、さかんに吸蜜をするのであった。どうやら、タテハモドキも本格的に活動を開始したのではないだろうか。

 宅配便の営業所へ出掛ける寸前、その姿を見て、慌ててカメラを取りに走ったのであった。昨日は庭のツツジの花にモンキアゲハが来ていて駆けつけたが、間に合わなかったという苦い経験をしたばかりである。

(写真/E-300  50ー200ミリズーム)


 ようやくにして一昨日、倉庫の設置が済んだ。倉庫は発注してからすでに2週間以上経つ。これまでスタジオにころがっていた草刈り機とチェンソーや、他の工作材料などを倉庫へ片付けることができたわけで、ずいぶんと室内の整理が進んだ。

 明日は都城市の保健所に、うちの井戸水の水質検査の依頼をしたり、他にも細々としたことで、引っ越しに伴う整理や手続きは、まだ完了できていない。

 前にも書いたが、買い物のほとんどは三股町のお隣、都城市に出掛ける。この広大な盆地では、東京ではあまり経験しなかった、五叉路、三叉路がたいへん多いことに気付いた。少し新しいルートを開拓してみようと、変則的な道に入ってしまうと、えらくとんでもない方角へと走ってしまうのである。


新開 孝

サツマヒメカマキリ(?) 2007/04/22(その1)
 写真データを出版社に送るために、宅配便の営業所へ出掛けた。近所にはほとんど店舗もなく、三股町役場のある町の中心街まで出ないと集配所はない。車で7分ていどだろうか。

 帰り道はこれまで通ったことのなかったルートを走ってみると、眺めのいい橋に出た。写真に写っている川は「沖水川」といって、うちの近くを流れている。撮影しているとカワセミの鳴き声が遠くから聞こえてきた。写真の方角はほぼ日南市方面となるのだろう。
 先月まで住んでいた東京の清瀬市でも、マンション側の川で毎日のようにカワセミを見ることができたが、今日のような広大な風景のなかでは、まったく印象が違ってくる。いかにものどかである。

 さて、さらに寄り道をして、前々から気にかかっていた神社「稲荷神社」に入ってみた。社は小さいけれど、境内はとても広く公園や散歩道、立派な公衆トイレまであって、綺麗に整備されていた。弁当持参でくつろげるようなゆったりした場所であることもわかった。

 帰り際に植え込みのツツジを眺めていると、私を見上げるサツマヒメカマキリの幼虫と目が合った(写真中)。
 腹部を立てているところなどはハラビロカマキリによく似ているが、南国宮崎でもまだハラビロカマキリはふ化していない(オオカマキリも)。
 サツマヒメカマキリは幼虫越冬で、今日出会った幼虫はすでに終令である。
ただし、ヒメカマキリとサツマヒメカマキリの幼虫の区別がよくわからないので、今日の写真について、サツマヒメカマキリという確証はない。とりあえずは、この幼虫を飼育して、成虫になったときには正確な同定ができるだろう。
 いづれにせよ、ヒメカマキリ類は南方系のカマキリである。

 本種の姿は枯れ葉に擬態しているが、危険を察すると、体を伏せるようにしてさらに体を目立たないようにする行動をとる(写真下)。それでも執拗に迫ると、ついには脚を体に密着させて、死にまねをするのである。

(写真上、中/E-300  14ー54ミリズーム)
(写真下/EOS-5D  65ミリマクロ)

新開 孝

キボシルリハムシ 2007/04/20
 ここ三股町ではキボシルリハムシが多いことを前にも書いた。
今朝も子供たちを送り出してからの帰り道、畦に並ぶスイバの花穂には、多数のキボシルリハムシたちが、朝を迎えている姿があった(写真上、中)。

 しかし、キボシルリハムシの密度の高さには驚くものがある。その理由のひとつとして考えられることとしては、彼らが多食性であることだろうか。スイバをはじめとするいろいろな草本植物や、あとはコナラなどの樹木なども彼らの餌となっている。

 うちに戻って庭を歩いていると、ツツジの葉裏にぶら下がった格好のヒメクロオトシブミがいた(写真下)。彼らの寝姿とはこういう姿勢なのだろうか。オトシブミ類は、葉上で脚を伸ばし、体を上方へと立ち上げるような姿勢をとることがしばしば観察されるが、あれは休息の状態を示しているのだろうか?

 (写真上、中、下/E-300  50ミリマクロ+1.4倍テレコン)

 『三股町の我が家とは、、、、』

 一昨日、ケーブルTVのインターネットに乗り換えるということを書いたが、すでに契約を済ませ、工事の日取りまで決まっていた。
 ところが今朝になって営業マンがやって来て、うちにケーブルを引くことは、物理的にできない、と平身低頭で説明するのであった。
 うちに一番近いタップの場所からでも300メートル以上離れており、とても通信できる距離ではないということだ。契約を担当した営業マンが未熟で、現場確認をしっかりできなかった、ということらしい。
 タップ設置を新たにするにしても、うちに隣接する家は一件もないので、それも無理だという。

 結局、もとのNTTフレッツADSLに落ち着くことになった。これ以外に、手段はないと諦めるしかないのだ。もちろん、すでに重い写真データの送信もできているし、回線が少し遅いことを我慢すればいいのである。ただし、マックのパソコンがウインドウズ用無線LANを受け取れず、これがネックとなっている。
 AirMacを探してみたら、すでに世代は違い、うちのOS環境ではどうにもならない。AirMacの中古でも探すという手もあるのだろうが、はたしてウインドウズ仕様の無線LANをAirMacカードで受信できないものだろうか?
 
 そういう少し厄介な問題を考えながら、外の林を眺めていると、まあ、そんなことよりか、あの立ち枯れのでっかいクヌギをいつ切り倒そうかいなあと思案し始めるのであった。 


 新開 孝

霧島山 2007/04/19
 昨日はかなり寒い一日で、阿蘇山の方では積雪というニュースを聞いていた。
今朝は霧が濃くて視界は2、30メートルだったが、午前8時近くには晴れ間が出てきて、すっきりと快晴になった。
 すると山頂部に雪を頂いた霧島山の姿が現れた(写真上/中)。たしかに昨日の冷え込み方は尋常ではなかった。

 霧島山には冬には雪が積もる、と先日聞いたばかりであったが、4月に入ってから見るとは思わなかったので驚いた。
 ほんとうにここが、南九州の地だろうか?と、妙な感じがするが、今日、電気工事に来てくれた職人さんの話では、5月以降はとても暑いということだ。
 職人さんは福岡出身で、こちら都城市に移転したときは、あまりの暑さにびっくりして、すぐさまエアコンを付けたそうだ。「半端じゃ、ありませんよ、ここらの暑さは。」そう聞いて、増築した仕事部屋は屋根が低いことが心配になる。まあ、だから私の仕事部屋だけには、エアコンを取り付けたのだ。虫を飼育するし、、、。

 もっともうちの屋敷は風の通りが良くて、ほとんどエアコン無しでも夏を過ごせるとは、聞いているのだが。

 午前中と正午過ぎに、下のクリ林で撮影したあとは、庭の大きな木(樹種がまだ判明せず)の横枝を切ってみた。どうしても花壇に影を落とすので、邪魔な枝を落とす必要があったのだが、足場の悪い枝又まで登らねばならず、ここでチェンソーを使うのは極めて危ない。そこで、のこぎりを使って、太い枝2本を切ったのであるが、これがかなり重労働であった。
 少しここ10日間ほどの慣れない作業続きで、疲れを感じてきた。無理をせず、今日は早目に作業を終え、室内へ戻ると、懐かしい編集者の方からほんとうに久しぶりに電話をいただいた。
 
(写真上/E-300 50ー200ミリズーム)
(写真下/E-300 14ー54ミリズーム)
新開 孝

雨の中のキボシルリハムシ 2007/04/18
 キボシルリハムシはツツハムシの仲間で、産卵のときにはうしろ脚で卵を抱えておき、その卵を自分の糞で包み込む習性がある。

 ここ宮崎県、北諸県郡三股町の自宅周辺では、キボシルリハムシがたいへん多く、特に畦道のスイバの花穂には特に姿が目立つ。スイバやイタドリの葉っぱを食べるほか、コナラの葉っぱでもよく姿を見るから、かなり多食性のようだ。

 今日は朝から雨で、しかも気温が低かった。そんな天候のなか、キボシルリハムシたちはどうしているだろうかと少し見て回れば、意外にも晴れた日と同じくらい、たくさんの個体が見つかった。
 さすがに動きは鈍いが、彼らは雨に濡れながらでも交尾していたりする。

 これまで、新居に入居してからNTTのADSL回線を使ってきたが、こちらに転居してから、ケーブルTVがすぐそばまで来ていることがわかった。そこで、接続が安定しているケーブルTVのインターネットに急遽、乗り換えることにした。
 パソコン環境の事情から、いろいろ面倒な問題が発生し、ネット接続は少し不自由していたのだが、新規のケーブル接続でその問題を解決できそうだ。

 その他にもいろいろと新生活を立ち上げたことで細々とした問題が発生しており、逐一対処していれば、あっという間に時間が経ってしまう。
 地方ではもっとのどかに、時間が長くなると感じるように期待していたが、このところは、気忙しい日が続いている。

(写真/EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)

新開 孝

ヒメクロオトシブミとヤママユ 2007/04/17
 うちの敷地のすぐ隣は、クリ畑となっており、そこにはコナラとクヌギの若木も生えている。今朝は、子供たちの登校を見送ったあとに、そこのクヌギ若木でヒメクロオトシブミのゆりかご作りをしばらく見てみた(写真上)。

 ヒメクロオトシブミは、ゆりかごを作ったあとに、ゆりかごを切り落とす場合と、そのまま葉先に残す場合とがあるが、今朝、撮影したメスは、あとで切り落としたことが観察できた。
 また以前から見つけておいたヤママユの卵もふ化しており、1令幼虫を一匹だけだが見つけることができた(写真下)。

(EOS‐5D  EF100ミリマクロ)
新開 孝

ヒメスギカミキリ 2007/04/16
 今日は雨が降ったり、雷が鳴ったり、風が強かったりと、天候は不安定だった。
 雨はずっと降っていたわけではないが、地面が濡れているので今日は外の作業は中止。 室内で撮影セットの工作をした。昨日、自治会の支部長さんから、カブトムシの幼虫をいただいたので、さっそくその撮影用のセットを用意したわけであった。
 自治会への加入は任意ではあるが、加入しないと公設のゴミ収集場所へゴミを出すことができない。これまでの東京での生活とはかなり違う。税金払っておればそれで良かろう、とはいかないのだ。
役場でもできるだけ自治会には加入するよう、それとなく勧められた。なにせ引越ししたばかりで、多量のゴミを抱えていたから、あまり深く考えずとも、自治会への加入は必至と思えたのであった。
この自治会絡みの話は長くなるので割愛するが、私たちの住居が所属する地区の支部長さんは、何かと気を遣ってくださり、通りがかりにも私たちの姿を見かけると車を止めて声を掛けてくれ、立ち話をしているうちに、私の職業をようやく納得してくれたようで、すぐさまご自宅からカブトムシ幼虫の入ったプランターをわざわざ持って来てくれたのであった。

さて、私の仕事部屋の一つは撮影スタジオをメインとした部屋であるが、その片隅の机には、いつもこのようにレンズを装着したカメラが雑然と並んでいる。こんな状況になったのも、敷地内で草刈作業などをしているうちに、いろいろと撮影する機会が多く、いつのまにかカメラは出しっぱなし、置きっぱなし、となってしまった。

本題のヒメスギカミキリだが、このカミキリは室内にもよく入ってくる。
じつは、住居近辺にはスギやヒノキの植林が多く、むしろ広葉樹の雑木林は少ないのである。植林地も今の日本では全国的にそうであるように、手入れが行き届かず、たいへん荒れている。
 近所では植林地が圧倒的に多いのだが、それでもあちこちにわずかながらも、コナラやクヌギの林が見られる。それはいずれも若い木の林で、ほとんどがシイタケ栽培のための林である。
 
(写真上・E‐300 14‐54ミリズーム)
(写真下・EOS‐5D EF65ミリマクロ)
新開 孝

ハンミョウの道 2007/04/15(その3)

 庭のハンミョウたちが少しでも増えて欲しいので、草地の中に小道の裸地を作ることにした(写真上)。今日は草刈だけをしたが、完全な裸地とまでいかなくても半裸地を維持しようと思っている。敷地内にいるハンミョウの幼虫たちが育つ場所としては、崖の整備もしておいた。このわずかな崖も、これまではササで覆われていた。

 敷地内ではできるだけ多様な環境要素を揃えておき、いろいろな昆虫が出入りする空間にしたい。本来、何もしなくてもけっこう昆虫の種類数は多いようだが、手を入れることで、もっと確実に様々な昆虫を誘致できるのではないかと思う。その一つとして、ハンミョウたちをまずは頭に描いてみた。

(写真・E-300 14‐54ミリズーム)
新開 孝

スズメのお宿 2007/04/15(その2)
 先日、新居の浴室の換気口にスズメが営巣していることを書いたが、昨日の朝になって、パタリと雛たちの元気な鳴き声が聞こえなくなった。親鳥は頻繁に巣の近くまで来ているが巣の中に入っていく様子もない。
これは何かあったなと思い、さっそく巣の中を覗いてみれば、雛の姿は一羽も残っていなかった。一昨日の日没近くまで親の給餌を確認しているので、雛が消失したのは一昨日から昨日の早朝にかけての間ということになるだろう。一体、何が起きたのか?

巣の中を覗くときに、雛を飲み込んだアオダイショウがとぐろを巻いているのではないかと覚悟していたが、それもなく、ではイタチでも忍び込んで雛をさらっていったのであろうか?

昨日の午前中から、雛を失ったスズメの親夫婦が屋根のひさしの下にやってきては営巣場所をさかんに探しているのを見て、急いでその場所へ巣箱をかけてやった(写真上)。
時間もなかったので、巣箱は以前にダイコクコガネを飼育撮影した飼育箱を流用したものにした。すると巣箱をかけて数分もすると、さっそく親鳥たちがやってきて、今朝には巣材をせっせと運び込むようになった(写真中、下)。
5羽の雛を失ったショックにめげているよりも、すぐに出直し育児へと励んでいるわけである。
 
 で、うちの家ではもう1カップルのスズメがさかんに巣場所を探している。これも早急に巣箱をかけてみようかと考えている。

(写真上・E-300 14‐54ミリズーム)
(写真中、下・50‐200ミリズーム)

新開 孝

畦に咲く、マツバウンラン 2007/04/15(その1)
 先日、種名がわからなかった青紫色の花は、ある方からメールをいただき、ゴマノハグサ科のマツバウンランであることがわかった。

 マツバウンランは北アメリカ原産の帰化植物であるそうだ。本種の属するウンラン属は北半球の温帯地域に150種ほどが知られていて、そのうち日本に自生するのは、海岸の砂浜に咲くウンランという1種のみだそうだ。
 ウンランとは「海欄」と書き、海辺に生えるランという意味という。

 マツバウンランはほっそりとした立ち姿で、いかにも清々しい花を咲かせる。見慣れない花とは感じていたが、かといって今や在来種か帰化種かという区別は、たいへん難しくなってきている。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

ビロードツリアブ 2007/04/14(その2)
庭のコバノミツバツツジが満開となったのは、二日前頃からだ。
今日は真夏日のようで日射しが厳しく、ほんとうに暑かった。

 コバノミツバツツジには多数のコアオハナムグリが訪花しており、花上は昆虫たちで賑わっていた。そこへビロードツリアブもやって来た。
 他にはツチバチ類や、ハナバチ類、そしてテングチョウも来た。

 撮影する時間は、正午前の30分程度であり、それ以外は草刈と買い物に出掛けていた。嫁さんは免許はもっているが、20年間もペーパードライバーだったので、例え車が2台あっても一人で買出しに出掛けることができない。これはとても非効率だ。
 早く車の運転に慣れて欲しいと思う。

(E-500  8ミリ魚眼 サンパックB3000S使用)
新開 孝

昨日の花 2007/04/14(その1)
 うちのすぐ隣の田んぼの畦に群生していた紫色の花の植物は、まだ種名を調査中。
今朝は、花のクローズアップや、葉、根部についていた肉厚の葉などを、細かく観察してみた。

 今日も午前中と午後の二回に分けて草刈作業をし、かなりくたびれてしまった。
草刈作業では、初めてチェンソーを使ってみた。敷地の北西側の斜面には、コウゾとササがはびこっており、なかでも大きな株はチェンソーを使わないとたいへんである。
 さすがにチェンソーでの仕事は捗った。チェンソーの扱いには細心の注意が必要であるが、うちの敷地では必需品である。

 またクヌギの林の南斜面もチェンソーを抱えて入ってみたが、刈り倒されたササが雑然と混み合っていて、とても伐採作業ができる状況ではなかった。まずはそうした伐採株の運び出し作業をしなければならない。
 ロビンソン・クルーソーに憧れてはいても、こりゃあ、たいへんだなあ、と思うしかない。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

フクロウ 2007/04/13
 昨夜は玄関の外に出てみると、「ゴロスケ、ホーホー」というフクロウの鳴き声が近くから聞こえた。嬉しくなって嫁さんを呼んだ。「ほら、フクロウが鳴いているよ!」
草むらからは、シブイロカヤキリモドキの「ビーーー」という鳴き声がにぎやかだった。
「あれはクビキリギスの仲間だよ」。

 フクロウの鳴き声を聞くのは、ほんとうに久し振りだ。しかし、こういう里山環境とは、少し昔の日本なら全国どこにでも当たり前にあったはずなのだろう。

 今日は昼前に玄関を出たところで、足元からハンミョウが飛び立った。先日は、敷地内で越冬個体を見つけたくらいだから、これも当然のことではあるが、やはりびっくりした。近くの神社などの境内などに行けば、おそらくわんさかとハンミョウが棲んでいるのだろう。

 朝、子供の見送りに下の田んぼまで出てみたら、あぜ道に見知らぬ花が群れて咲いていた(写真上)。調べてみたが種名がわからない。田んぼの畦はきれいに刈り込まれているが、そこには季節折々の植物が花を多数、咲かせる。人の手が入ってこそ、多様な自然環境が生み出され、維持されているわけだ。
 うちの北西側の斜面は刈り込まれることなく、放置されて荒れていたが、今日はそこを草刈してみた。斜面の草地を畦のように、様々な植物が花を咲かせる環境にしてみたいのであった。
 草刈にのめり込んでしまって、かなり疲れた。草刈り機で草を刈ること自体は、そうでもないが、時間をあけて今度は、その刈った草をかき集めるのが、またたいへんなのである。ススキの枯れ株を切り払っていると、カヤネズミの古巣が出てきた。

霧島山を眺めながら敷地の丘に座って休んでいると、子供がキャッチボールしている広場が眼下に見えた(写真下)。
 
 午後5時半、どっと疲れてシャワーを浴び、缶ビールを飲むと、これが最高においしかった。

(写真上・EOS-5D EF100ミリマクロ)
(写真下・E-500  ズイコーデジタルズーム 50-200ミリ)
新開 孝
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