| 中里の雑木林で落ち葉をかきわけてみた。
落ち葉の下に潜り込んで冬越しする昆虫を探すときは、まず大きな樹木を選んで、その根際から見ていくといい。 今回は一本のイヌシデを選んで軽く落ち葉をかき寄せると、すぐにファウストハマキチョッキリが姿を現した。
このチョッキリムシは、体長5ミリほどしかないので、うっかり見落としてしまいそうだ。しかし、よく見ると体の背面は赤紫色に輝いており、 小さな宝物を見つけたときのような、ちょっと得をしたような気分となる。 (写真上/E−500 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン) (写真中、下/EOSキッスデジタルN MP−E65ミリマクロ)
『ハードディスクは短命な消耗品』
先日、120G容量の外付けHDDが立て続けに2台、パソコンで認識できなくなったと書き込んだ。元データとそのバックアップ先のHDDが2台とも共倒れとなり、バックアップ先としてHDDを使ったことがいかに愚かであったことかを痛感したしだい。 デジタル撮影に移行してからこれまでの4年間、データ保存のほとんどをハードディスクで賄ってきた。ハードディスクは大量の写真データを保管、管理する上では、相当の省スペース化が実現できてきわめて便利この上ないのであるが、その裏腹にいつなんどきデータが壊れてしまうかもしれぬという危険性を孕んでいる。ハードディスクのそうした危険性を今まで知らなかったわけではないが、便利さにかまけて油断していた。
来年の宮崎移転を控えて、その引越しにも備えて、今は過去の写真データをDVDメディアに焼き込む作業を連日、続けている。少しでも効率良く作業をこなすために、3台のパソコンがフル稼働している。私の所有するマックのパソコンに内臓されたドライブではDVD−Rしか焼けず、しかも書き込み速度が遅いので、作業はなかなか終わりそうにない。古いデータほどマックの環境下にあるので厄介だ。 その反面、新規に導入したウィンドウズのマシンは、扱えるメディアの種類も多い上に書き込み速度も速く、非常に効率がいい。マックについてはOSのクラシック環境上でしか動かないソフトもあるし、いろいろ作業をする上ではメリットよりかデメリットの方が上回る一方なので、いずれパソコン環境の全てをウィンドウズに移行するつもりでいる。
今回のデータ損失の教訓としては、 @ 大容量のHDDは、使うべからず! A バックアップは必ず、DVD、CDなど多岐のメディアにこまめに行うこと! B バックアップとしてプリントアウトも活用せよ! C データ保管をパソコンに頼りきるな!
危険の分散ということからも、大容量HDDは危険である。万が一、HDDに不具合が生じてデータの復旧を業者に依頼するにしても、その場合の料金は容量が大きいほど高くつくことも知っておいたほうがいいだろう。データ損失の共倒れの犠牲を少しでも減らす手立てとしても、せいぜい60GB程度のポータブルHDDに保存するくらいのほうが、安全ではある。 写真データをプリントアウトしておくのも、ひとつのバックアップ手段として有効だといえる。これは数多く実行するには無理があるが、限定したデータ数で行うには実効性が高い。例えば印刷入稿用のデータとして、高精細なプリントだとデータよりも良い結果を得ることができるからである。
デジタル写真は便利だし今後、社会的趨勢からしても、もうアナログのフィルムに逆戻りすることはあり得ないだろうと、思う。 だがしかし、行く先を見失った感が強いデジタル社会の迷走は、その加速度をいよいよ高めて、人々の真に求める理想の姿とはかけ離れていく一方だという気もする。 | |