| 都内での用事を済ませてうちに戻ってみると、マンションの外壁にアケビコノハが止まっていた。昨夜あたりに、近くの雑木林から灯りにつられて飛来したのだろう。
そっと手に乗せようとしたら、急にはばたいて逃げてしまった。アケビコノハはずいぶんと昔に何度も撮影したことがあるが、秋の雑木林を歩いていると、足下からいきなり飛び出してきてびっくりさせられる。
アケビコノハは夜行性であり、他の多くの蛾類と同じように、成虫の生活を写真でとらえることは、極めて難しい。ただし、彼らは夏の夜の果樹園にしばしば飛来し、果実から吸汁する。それがために、害虫として嫌われることもある。果樹園を経営する方にとっては招かざる存在であり、それも当然のことだろう。
もう20年以上も前のこと、私は四国の実家の近くで、ガガイモの花のそばで交尾中の本種を撮影したことがある。それは天候のすぐれない曇り空の下、日中の出来事であった。
(E-500 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
今日は、免許証の更新で新宿の都庁に赴いた。 私はある事情で、免許書が優良ではなかったので、うちにもっとも近い石神井警察署での更新はできず、最寄りの更新場所は府中試験場であった。しかし、ここは交通の便も悪く、いかにも陰気な場所という印象がこれまで強かった。そこで、他の用事も兼ねて動ける、新宿の都庁の免許書更新センターに行ってみることにした。都庁を訪れるのも初めてだし、これが最後でもあるから、一度くらい見学しておこうと思ったのだが、結局、都庁のどこも見学せず用事だけ済ませてさっさと、地下街のカレー屋に飛び込んでしまった。 ただ今回の選択は正解であり、平日とはいえ人も少なく、更新手続きもかつてなく迅速に終了した。もっとも1時間の講習は免れることができず、これは仕方が無かったが、巨大な都庁の一角のこじんまりとした空間で、スムーズに手続きを終えることができた。なんと言っても多くの人で混雑しないのが良い。 しかし、更新手続料金はいかにも高い、と感じた。
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