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ノコギリカミキリのメス 2003/08/07
私の住むマンションは清瀬市にある。すぐ横を空掘川が流れ、この川は少し下流で柳瀬川に合流している。空掘川の水源は地図で見ると狭山湖の南西部あたりのようだ。つまり武蔵村山市に発し、東大和市、東村山市と3市を抜けて清瀬市へと入り、柳瀬川と合流するあたりがちょうど埼玉の所沢市とわが清瀬市の境となって終わる。この空掘川は川沿いに遊歩道が設けられ、様々な植え込みがある。さらに流域に沿ってかつての武蔵野の雑木林が畑や人家の合間に点在している(写真上)。都会に比べればかなり自然度が高いと言えるだろう。私の日頃の昆虫観察は、主にこうした空掘川沿いの一帯を徘徊していると思ってもらっていい。遠くとも自転車で動ける範囲である。さて、今朝になってマンション裏手の駐車場へ歩いていると、ムクノキの幹でノコギリカミキリのメスが頭を上にして止まっていた(午前8時すぎ)。しかもお尻を高く上げてのポーズ。お尻からは産卵管が長く伸び出している(写真下)。これは性フェロモン放出行動であろうと思われる。コ−リングともいう。かつて拙著『里山 昆虫ガイドブック』にも写真を載せた、それとまったく同じシーンだ。本の写真を撮影した場所は、今のマンションからすぐそばの雑木林であったから、まさにタイムスリップしたような気分になった。このあとどうなるのだろうか? |
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