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ムモンホソアシナガバチ 2003/10/02
埼玉県入間郡三芳町にある多福寺の雑木林に行ってみた。林の南側ではムラサキシジミのメスが日光浴していた。ここではシラカシの若葉で幼虫が育つが、このメスはもう産卵することなく冬を迎えるのだろう。アオマツムシが梢のあちこちでにぎやかに鳴いている。林内を巡るうちにヤマザクラのうろを見つけた(写真上)。うろは縦にながくえぐれているが、よく見れば中にムモンホソアシナガバチが多数集まっている(写真下)。何頭いるのか数え切れないほどだが、これは全部、新女王ということらしい。来春、それぞれが自分の巣を創設するのだろう。私は夏の雑木林でこのハチには過去2回刺されている。昆虫写真家としては少ないほうではないか?と思うが、このハチは林の下草に巣を造るので、うっかり蹴散らすことがある。2回目に刺されたときは前を歩いていた人が巣の側を通り、その刺激で飛び出したハチが後から歩いてきた私に針を立てたのだ。巣を刺激してハチを驚かせても、すばやく巣から身を遠避けると深追いしてこないことは私も経験している。 |
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